セイコーエプソン 2025年度新入社員入社式 社長による新入社員に向けた挨拶趣旨
セイコーエプソン 2025年4月1日発表
セイコーエプソンは、4月1日に2025年度新入社員入社式を開催した。今年度の新入社員は307名。
𠮷田潤吉代表取締役社長による新入社員に向けた挨拶趣旨は以下の通りである。

皆さんの学生時代はコロナと重なった部分もあり大変だったと思いますが、世の中が変わっていく節目を経験できた時代でもあると思います。特にコミュニケーション、すなわち人と人との接し方が大きく変化しました。
当社も、その時期を境に働き方やコミュニケーションのやり方が大きく変わりました。例えば、テクノロジー活用によるオンライン会議、電子的な書類の決裁、リモートすなわち遠隔から新しい製品を海外の工場で立ち上げるなど、ノウハウを積み上げたりしてきました。商品やサービスを販売する現場でもテクノロジーを使った営業方法や保守・修理の方法が編み出されてきました。さらに、ここ数年で働き方を大きく変えようとしているのが生成AI技術です。新しいテクノロジーの導入によってより効率的に成果を上げ、投下資本当たりの生産性を上げる取り組みが世界中で起きています。
どんなにテクノロジーが進んでも、メーカーとして製品を作ってお客様にお届けする以上、必ず物理的なモノの動きがグローバルに発生し、人と人との共同作業が必要になってきます。お互いに協力して成果を生み出していくことを、チームで働く、と私たちは言っています。これから皆さんはチームエプソンの一員になるわけです。
仕事を通じてチームで成果を生み出していくことが求められますが、その時にぜひ意識してほしいキーワードが二つあります。それは、「プロフェッショナリズム」と「オーナーシップ」です。
これまでの学生生活とは異なり、仕事の成果に対してお客様から対価をいただくこれからの生活には、常にプロとしての自覚が求められます。プロとして私たちの仕事の出来栄えや品質がお客様にとっての価値を大きく左右するわけです。受け身での対応、つまり言われたことを単にやる、ということではなく、積極的に価値を生み出していくぞ、という主体的な態度が必要になります。そしてオーナーシップの意識、つまり自分の分の責任を果たすだけでなく、チームの成果に対しても自分が主体として取り組むぞ、という思いが加わることで、仕事の出来栄えや品質の結果を出すまでやり抜く責任感が強まってきます。私たちの会社は技術をお客様に届けることでお客様の役に立ち、世の中をよりよく変えてきた歴史があります。その原動力がこのオーナーシップであると思います。
この「プロフェッショナリズム」と「オーナーシップ」があると、チームで働く、ということの質も変わってくると思います。そもそも私たちが会社に入って働く目的は、私たち一人一人では成し得ないよう な大きな仕事を組織の力によって成し遂げるためです。
この二つのキーワードは、それぞれに強いエモーショナルな要素が内在しています。
「プロフェッショナリズム」は、仕事に対する誇り
「オーナーシップ」は、仕事に対する情熱
です。これによって仕事をする上でのモラルも維持できると思います。
当社のパーパスとその背景にある経営理念やスローガン、そして価値観は、そうした自覚を常に私たちに喚起してくれます。私自身も、こうしたエプソンの伝統、自らを変革し進化していこうという意志、といったものを年々強く意識するようになってきました。
もう一つ私からのアドバイスです。これから仕事を始めると思い通りに行かないことがたくさん出てくると思います。そういう時は、そこで投げ出したり、あきらめたりせず、この諺を思い出してください。人間万事塞翁が馬。皆さんがこれまで、そしてこれから経験することに無駄なことは一つもありません。本人の自覚次第で必ずすべての経験がこれからの皆さんを創り上げる糧になります。志を常に高く持って常に最善を尽くせばきっと道は開けます。