リコー 日本設備工業と3次元点群認識技術を活用した施工業務DXの実証を開始
リコー 2025年3月27日発表
リコーは、最新AI技術を活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)実現のための価値共創拠点「RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYO」(RICOH BIL TOKYO)での活動を通じて、日本設備工業の業務のデジタル化を支援し、共にDXを推進することで合意したと、3月27日に発表した。
施工業務の一連の流れの効率化・自動化を目指し、リコーの3次元点群認識によるデジタルツインとAI技術を活用した現場業務のDXとして、施工現場の進捗管理に関する実証を行う。

【実証の概要】
■目的
将来的な労働人口減少などの社会課題に対応するため、生産性の向上や付加価値の高い働き方が求められている。建設・設備業界においても、人手不足や長時間労働、次世代への技術承継などが重要な課題となっている。こうした課題の解決には、AIの活用やDXの推進が不可欠であり、企業にとって新たな価値を創出する機会でもある。こうした課題について、RICOH BIL TOKYOにおいて対話を重ねた結果、両社はデジタルツインとAI技術を活用した業務DXに取り組み、その可能性を検証することとなった。
■取り組み内容
リコーの3次元点群処理技術による施工進捗の自動管理
施工工事の日々の進捗は、これまで現場監督者が目視で判定していた。今回の実証では、設備工事の計画(完成BIMデータ)と現場の実績(現場の状況を「RICOH THETA X」で撮影したもの)を3次元点群化し、デジタルの仮想空間上に重ね合わせて表示する。さらに、リコーの画像認識技術を活用し、計画と実績のデータ差分を検出することで進捗判定を自動化する。デジタルツイン上で、位置合わせ・差分検出・物体認識を行い、進捗度合を算出し、その差分を可視化する。これにより、進捗判定の自動化を実現し、業務負荷の軽減を目指す。現在、一部施設で検証を開始しており、今後は対象範囲を拡大し、検証を進めていく。
■実証期間
2025年3月24日~5月末