エプソン プリンテッドエレクトロニクス分野におけるIJ技術促進のためドイツSUSS社と協業
セイコーエプソン 2025年2月25日発表
セイコーエプソン(以下 エプソン)は、半導体およびプリンテッドエレクトロニクス産業向けシステム、プロセスソリューションのリーディングメーカーであるSUSS MicroTec SE社(本社=ドイツ ミュンヘン、以下 SUSS)との協業を開始した。エプソンのPrecisionCoreプリントヘッドの「I3200プリントヘッドシリーズ」を、SUSSの主力デスクトップ型インクジェット評価機「LP50」に搭載する事で、LP50におけるインクジェットプロセス、アプリケーション、材料の研究開発機能を強化し、インクジェット技術の応用領域を拡大する。
エプソンは、LP50を自社の開発用途として使用するだけでなく、プリンターメーカーを含むインクジェット研究者、開発者に向けた共同評価ハブとして活用するため、スイスにあるEpson Europe B.V. Marly支店に設置する。
I3200シリーズの採用は、PrecisionCoreプリントヘッドテクノロジーによる高い印刷品質、印刷精度に加え、1つのプリントヘッド内で最大8種類のインクを同時にテストできる点が評価されたためである。さらに、I3200シリーズは幅広いラインアップから、さまざまなインクに適合でき、機能材料および印刷プロセスの開発に最大限活用できる。
革新的なデザインと多機能で広く知られているLP50は、エプソンの最先端のPrecisionCoreプリントヘッドテクノロジーの統合により、インクジェット印刷性能が大幅に向上する。そして、特にインクジェット技術の応用領域であるプリンテッドエレクトロニクス分野の、さまざまなアプリケーションで使用される材料の評価や開発に重点を置く研究者にとって、重要な役割を果たすことができる。
エプソンとSUSSは、LP50に加えてエプソンで新たに開発、テストされた「Application Kit」をインクジェット研究者、開発者に提供する。この新しいソリューションは、プリンテッドエレクトロニクス業界を発展させるという両社のビジョンに向けた取り組みの一環である。
エプソンの PrecisionCoreプリントヘッドを搭載した改良版LP50は、2025年上半期に正式発表される予定である。既存のLP50を使用している研究者、開発者においては、プリントユニットの購入を通じてエプソンの技術にアップグレードできる。