page2025に24,580名が来場 進化する印刷DXを「共奏」テーマに新聞制作も加えて展示

 38回目となるデジタル印刷の展示会「page2025」は、2月19日~21日に東京・池袋のサンシャインシティコンベンションセンターで開催された。
 今回は、「共奏」をテーマに開催し、ネット社会で印刷需要が減少する中で、印刷のDXによる自動化やコスト削減を推進する技術が展示された。また、新聞制作技術展JANPSとジョイントし、前回を上回る企業・団体が出展した。3日間の来場者数は24,580名で、前回(21,580名)を3,000名上回った。

 コニカミノルタジャパンは、今春発売予定のデジタルカラー印刷システム最上位機種「AccurioPress(アキュリオプレス)C14010S」の実機を初公開した。同機に搭載された新機能は、プリントの表現域を広げる白色トナー対応や、高精度な測色による自動品質最適化ユニット「IQ‐601」、万一の重送トラブルに用紙排出や再印刷など必要な対応を自動化するインテリジェントメディアセンサー「IM‐104/105」など。人が介在しないワークフローで印刷時間を最大化する機能を充実させている。

コニカミノルタジャパン「AccurioPress C14010S」
コニカミノルタジャパン「AccurioPress C14010S

 リコージャパンは、白色トナーなど5色目を搭載できるデジタルカラー商業プリンター「RICOH Pro C7500」の実機のほか、これまで熟練オペレーターが時間をかけて行っていた印刷機材ごとの色合わせを自動化する「RICOH Auto Color Adjuster」を初出展した。

リコージャパン「RICOH Pro C7500」
リコージャパン「RICOH Pro C7500
リコージャパン「RICOH Auto Color Adjuster」
リコージャパン「RICOH Auto Color Adjuster

 また、大塚商会が同社の幅広い客層を反映してリコーのデジタルカラー商業プリンター「RICOH Pro C9500/C7500」の実機を展示したほか、B2判+対応の枚葉インクジェット印刷システム「RICOH Pro Z75」を映像で紹介していた。

大塚商会「RICOH Pro C9500」(左)、「RICOH Pro C7500」
大塚商会「RICOH Pro C9500」(左)、「RICOH Pro C7500

 キヤノンマーケティングジャパンは、参考出品した「大容量フルエア給紙」を、オンデマンドカラープリンター「imagePRESS V1000」に接続して展示していた。本製品は、3つのエアにより捌き・吸引・分離するので、最大5,000枚の給紙容量を高速で安定搬送できる。また、万一の重送トラブルにも自動検知して機械を止めずに自動排出する。

キヤノンMJ「大容量フルエア給紙」を接続した「imagePRESS V1000」
キヤノンMJ「大容量フルエア給紙」を接続した「imagePRESS V1000
キヤノンMJ「大容量フルエア給紙」(参考出品)の内部
キヤノンMJ「大容量フルエア給紙」(参考出品)の内部

 エプソン販売は、「SureColor P20550/P9550」や「SC‐T5455」など、インクジェット方式の各種大判プリンターを出展した。

エプソン販売「SureColor P20550」など各種大判プリンターを出展
エプソン販売「SureColor P20550」など各種大判プリンターを出展

 京セラドキュメントソリューションズジャパンは、インクジェット方式のプロダクションプリンターやその顧客をパネルで紹介していた。

京セラDJインクジェット商業プリンターをパネル展示
京セラDJインクジェット商業プリンターをパネル展示
FFグラフィックソリューションズ「Revoria Press PC1120」
FFグラフィックソリューションズ「Revoria Press PC1120

 今回、新聞制作技術展JANPSエリアで初出展した東芝デジタルソリューションズは、世界トップレベルの顔認証技術により、1枚の画像登録で映像ファイルから映っている箇所を検知できる顔認証AI「カオメタ」を紹介。また、生成AIが見出しのたたき台を自動生成するなど、記事編集から見出し付けまでを効率よくできる統合編集環境を提供するシステムも紹介していた。

東芝デジタルソリューションズはメディアの現場DXを出展
東芝デジタルソリューションズはメディアの現場DXを出展