リコー 生成AIアプリ開発プラットフォーム「Dify」を活用した社内実践を開始
リコー 2024年11月28日発表
リコーは、生成AIアプリ開発プラットフォーム「Dify(ディファイ)」を開発するLangGenius,Inc.(米国デラウェア州、以下 LangGenius)と連携し、Difyを活用した現場社員による業務効率化に取り組む。第一弾として、リコーデジタルサービスBUのマーケットインテリジェンス支援業務で社内実践を開始した。社員が各自の業務プロセスを効率化し、蓄積したノウハウをリコージャパンが育成を開始しているAIエバンジェリストと連携して顧客に提供する。
Difyとは、LangGeniusが開発したオープンソースのLLM(大規模言語モデル)アプリ開発プラットフォームである。RAGエンジンを使用して、AIエージェントから複雑なAIワークフローまで、LLMを活用したアプリケーションやサービスを簡単に作成・運用することができる。最大の特徴としては、プログラミングの知識がなくても、ノーコードで開発できる点である。プログラムを書く必要なく、処理の機能を持つブロックをつなげていき視覚的にプログラムを組み立てる直感的なインターフェースで、多様なAIアプリケーションを簡単に作成できる。技術者ではない実際の担当者が、自ら業務に最適なAIアプリケーションを素早く開発する市民開発のために活用が期待されているプラットフォームである。
このたび、リコーはLangGeniusとエンタープライズ契約を締結した。まずは、デジタルサービス事業を推進するリコーデジタルサービスBUの社員にDifyのアカウントを配布する。今後、社内実践の取り組みをより高度化し、新たなビジネス機会創出、経営リスクの早期予見、ビジネス機会の損失防止等の迅速で客観的な経営判断サポートに活用する。
また、社内実践と並行して、リコーは顧客の要望に応じて、Difyを活用した個別の提案活動を進めている。Difyを活用することで、リコーが開発したオンプレミスで導入可能なLLMと合わせて、クローズドでセキュアな顧客環境下で、プライベートLLMを素早く構築することが可能である。
《具体的なユースケースの例》
・社内外のFAQ対応の効率化
・議事録や各種コンテンツの自動生成
・データ分析
・メール監査や契約書のチェック機能 など