キヤノンMJ CVCファンドを通じて高齢者向け完全栄養食を開発・販売するLacuSへ出資
キヤノンマーケティングジャパン 2024年10月29日発表
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、グローバル・ブレインと共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」を通して、高齢者向けに完全栄養食を開発・販売する株式会社LacuSに出資したと、10月29日に発表した。
LacuSは、フードテックとケアテックの掛け合わせにより、革新的な食体験を提供するスタートアップ企業である。独自の技術による完全栄養食を開発しており、現在は低栄養状態にある高齢者向けに完全栄養食水準を満たす完全栄養食アイス「Me ICE」を提供している。高齢者向け栄養補助食品ではドリンクやリキッド型が一般的だが、固形物と比較し歯ごたえがなく満足感が少ない食事となる場合がある。LacuSは、誤嚥リスクが少ないアイスを完全栄養食とすることで、食感を楽しみつつも栄養摂取できる新しい食体験を提供している。また、今後はアイス以外の商品開発にも取り組んでいく予定である。
介護サービスの不足や、疾病、加齢による食欲不振などの要因により、低栄養の問題を抱える高齢者は年々増加している。「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」は、LacuSの事業が、高齢者の低栄養問題の解決を通してWell Beingに大きく寄与することに期待し、今回の資金調達に参画した。
本出資を通じて、キヤノンMJグループは「食を通じた健康の維持と豊かな生活の提供」をテーマに新たな価値の創出を目指す。また、キヤノンMJグループが持つマーケティング力や顧客基盤などのアセットを活用し、LacuSのさらなる事業成長に貢献していく。