「リコー 路面簡易点検支援サービス」の可搬式装置の貸出提供を本格展開

リコー 2024年8月23日発表


 リコーは、建設コンサルタントなどの顧客に向けて、「リコー 路面簡易点検支援サービス」の可搬式装置の貸出提供を8月23日から本格展開したと、同日発表した。
 これまで提供してきた、計測作業から解析までをリコーにて一貫して請け負うサービスに加え、可搬式装置のレンタル提供を行うことで、顧客の車両に機材を取り付け、顧客自身での計測が可能となった。建設コンサルタントなどの顧客は、点検車両への初期投資を抑えたり、繁忙期にあわせた随時の点検車両の拡充を図ることができる。また、点検車両を保有していない顧客が、外部に作業委託せずに点検を行えるようになることで、委託費用などのコストを最小限に抑えることが可能になる。
 可搬式装置は、ステレオカメラ1台の簡易な装置で構成され、保有する車両やレンタカーなどに簡単に搭載できる。路面性状の3要素「ひび割れ」、「わだち掘れ」、「平たん性」の計測が可能で、一般財団法人土木研究センターが実施する「2023年度路面性状自動測定装置の性能確認試験」にも合格しており、国や自治体などの道路管理者が求める計測精度を有している。また、国土交通省「点検支援技術 性能カタログ〔舗装編〕(令和6年4月版)」にも掲載されている。なお、計測後のデータ解析についてはリコーで請け負う。

 「リコー 路面簡易点検支援サービス」は、ステレオカメラを搭載した一般車両を用いて、走行しながら路面の状態を撮影し、AI(人工知能)による機械学習を活用した分析を行うことで、撮影から測定結果の算出および報告書の作成までを自動で実施し、道路インフラの維持・管理を効率化するものである。