Sansan 「立替経費負担に関する実態調査」を実施 会社員の平均立替金額は月3万円
Sansan 2024年8月8日発表
Sansanのインボイス管理サービス「Bill One」は、20〜50代の会社員1000名を対象に「立替経費負担に関する実態調査」を実施した。
調査の結果、会社員の平均立替金額は毎月3万円となり、平均月収32万円の約1割に相当することが明らかになった。また、4割の人が立替経費の金銭負担により、接待や出張などの業務を躊躇した経験があることが分かった。
■調査の背景
2023年10月にインボイス制度が開始されて以降、経費精算業務の負担が増加傾向にあることを踏まえ、Sansanでは2024年5月に経理担当者を主な対象とした「経費精算に関する実態調査」を発表した。一方、経費精算は職種に関わらず、多くの会社員が日々対応している業務でもある。特に経費の立て替えは、近距離の交通費など軽微なものが多い一方、出張や大人数の会食など大きな出費が発生することもあり、家計に影響を及ぼすことが少なくない。そこで、今回は会社員1000名を対象に、「立替経費負担に関する実態調査」を実施した。
■調査の結果
・会社員の平均立替金額は毎月3万円で、平均月収32万円の約1割に相当
20〜50代の会社員1000名に対し、ひと月あたりの立替合計金額を聞いたところ、平均約3.1万円という結果となった。国税庁の調査によると、ひと月あたりの収入は平均約32.2万円であるため、立替金額が月収の約1割に相当することが分かった。
また、これまで立て替えた経費の中で最も高額だった物・サービスを聞いたところ、「海外出張費300万円」(30代/運輸・物流業)、「イベント会場費250万円」(50代/製造業)、「車両代170万円」(20代/製造業)といった回答が見られた。反対に、これまでで最も安価だった物・サービスについては、「コピー代10円」という回答が複数見られた。
・4割が立て替えによる金銭負担を懸念し、接待や出張などの業務を躊躇した経験がある
自身の金銭負担を懸念し、接待や出張など立替経費が発生しそうな業務を躊躇した経験はあるか聞いたところ、40.0%が「経験あり」と回答した。
・4割以上が立て替えによる金銭負担で「会社に不満を感じたことがある」
立替経費の金銭負担によって、会社に不満を感じた経験はあるか聞いたところ、43.5%が「不満を感じたことがある」と回答した。
さらに、経費の立て替えで困ったエピソードを聞いたところ、「得意先との接待で立て替えをしたが、会社がなかなか返金をしてくれず、自分の色んな支払いに影響が出てしまい転職したいと思った」(30代/その他業種)、「クレジットカードの請求が先になり、払い戻しまでの期間お金が不足した」(50代/製造業)、「携帯の通話代をもらうのを忘れていたがもう申請しづらかったので諦めた」(30代/建設・不動産業)といった回答が寄せられた。