キヤノンMJ CVCファンド通じ生成AI活用の完全自動運転車両の開発に取り組むチューリングへ出資
キヤノンマーケティングジャパン 2024年7月1日発表
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、グローバル・ブレイン株式会社と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」を通じて、生成AIを活用した完全自動運転車両の開発に取り組むTuring株式会社(チューリング)に出資したと、7月1日に発表した。
チューリングは、カメラから取得したデータをもとに認識・予測・判断・操作など運転に必要なすべてをAIが行うEnd-to-End(E2E)の自動運転車両の開発に取り組むスタートアップ企業である。自社開発のマルチモーダル生成AI『Heron』を活用することで、倫理的に正しい運転の対応が可能なシステムを構築し、レベル5の完全自動運転の実現を目指している。
「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」は、Well Being(ウェルビーイング)、Business Transformation(ビジネストランスフォーメーション)の2分野を投資領域としており、未来に想定される社会課題を起点に先端技術やビジネスアイデアを探索している。チューリングの高い技術力と組織力による新しい移動体験の実現と、それを支える中核技術となる生成AIと半導体の開発およびその後の事業の広がりに期待して、今回の資金調達に参画した。
本出資を通じて、キヤノンMJグループは「R&B」が探索した新たなビジネスのアイデアとチューリングが持つ要素技術を結び付けることで、ITソリューションやBPO(Business Process Outsourcing)事業の拡大とともに、AIを軸にした新たな事業の創出を目指す。