日本画像学会 第4回『複写機遺産』 4機種を認定
一般社団法人 日本画像学会 2024年6月10日発表
一般社団法人日本画像学会は、6月10日、第4回『複写機遺産』認定事業において次の4件の資料を複写機史上における重要性および、保存継承の必要性を認め、複写機遺産として認定を決定したと発表した。
【第4回複写機遺産認定一覧】
●資料番号 第11号 「ゼロックス Xerox 1385 (スタンダードゼロックス)」
《認定理由》世界初の乾式電子写真複写機
(1962年製造/所在地:神奈川県南足柄市)
●資料番号 第12号 「キヤノン LBP-10」
《認定理由》世界初の半導体レーザビームプリンタ
(1979年製造/所在地:東京都大田区)
●資料番号 第13号 「リコー リファクス 600S」
《認定理由》世界初、全システムをデジタル処理した民生用高速ファクシミリ
(1973年製造/所在地:東京都大田区)
●資料番号 第14号 「シャープ シャープファックス SF-201」
《認定理由》低価格帯で性能と使いやすさを追求した湿式EF複写機
(1972年製造/所在地:奈良県大和郡山市)
『複写機遺産』は、2018年に日本画像学会創立60周年を記念し、日本における複写機産業の原動力となった初期の複写機の技術的、社会的功績を顕彰し、現存する歴史的複写機に搭載された技術を長く記憶にとどめ、後世に伝えるために創設された。第4回目の認定事業では、6件の新規申請資料と、第1回からの継続審査資料14件を併せて審査を行い,複写機技術発展史上の重要性や、国民生活、文化・経済、社会、技術教育に対しての貢献と、その独自性や歴史的特徴を評価した結果、上記の認定となった。