リコー 「Pekoe(ペコ)」が総務省の「情報アクセシビリティ好事例2023」に選出

リコー 2024年4月25日発表


 リコーは、聴覚障がい者のコミュニケーションをサポートするアプリケーション「Pekoe(ペコ)」が、総務省の「情報アクセシビリティ好事例2023」に選出されたと、4月25日に発表した。

 「情報アクセシビリティ好事例2023」は、アクセシブルなICT機器・サービスの普及促進を目的として、情報アクセシビリティに優れているICT機器・サービスを総務省が募集・選出したものである。
 「Pekoe」は、社内起業家と社外スタートアップを支援するリコーの事業共創プログラム「TRIBUS(トライバス)」で採択された社内チームのプロジェクトから生まれた。会議の内容がリアルタイムにチャット形式で文字起こしされ、その内容を共有しながら、音声認識の誤変換を参加者全員で手軽に修正できるため、聴覚障がい者と聴者が気軽に情報保障を行いながらタイムリーに会話や議論をすることを可能にする。障がい当事者が聴者と同じ仕事をすることをサポートしていく製品を開発している点などが評価され、今回、事例として選出された。

 「Pekoe」は、その普及により、誰もが情報保障に自然に参加し、多様な人達が協力しあって共創できる場の創出を目指している。利用者同士のネットワークを広げ、誰もが気軽に協力できる仕組みの構築や、障がいを持つ人が働く企業同士の情報交換を支援し、より多くの企業における働きやすい環境づくりを支援する。リコーは、今後も「誰一人取り残さない」社会の実現に貢献していくとしている。