NEC 米国国立機関による顔認証精度評価で第1位を獲得
日本電気 2024年2月8日発表
NECは、世界的権威のある米国国立標準技術研究所(NIST)が実施した直近の顔認証技術のベンチマークテスト(Face Recognition Technology Evaluation (FRTE) 1:N Identification)で世界第1位を獲得したと、2月8日に発表した。
本ベンチマークテストにおいては、1,200万人分の静止画を用いた「1:N認証」で認証エラー率0.12%という第1位の性能評価を獲得したほか、撮影後10年以上経過した画像を用いて評価を行う経年変化のテストを含む3つのテストでも第1位となるなど、NISTのWebサイトに掲載されたFRTE 1:N Identificationの主要8項目全てでTOP3に入る高い評価を獲得した。
NECは2009年の初参加以来、NISTが主催する顔認証技術のベンチマークテストの中でもより高い精度が求められる「1:N認証」のテストで、世界第1位の評価を複数回獲得している。コアとなるアルゴリズムの性能向上を図りながら、顔認証の社会実装を推進し、これまでに世界50以上の国と地域で顔認証事業を展開してきた。
NECの顔認証は世界約80の空港で導入され、出入国管理や税関検査、搭乗手続き、おもてなし等、顔認証技術の代表的なユースケースとしてさまざまな用途での活用が広がっている。また、端末のOSログオンを顔認証で行うことでセキュリティと利便性を向上する「NeoFace Monitor」の導入組織数が1,000を超えたほか、NECが提供する顔認証クラウドサービスの国内における登録数が100万に到達するなど、業界をリードし続けている。
今後、顔認証技術を中核とするNECの生体認証「Bio-IDiom」のさらなる社会実装を目指し、顔認証と虹彩認証を組み合わせることで誤認証率(他人を本人と誤って受け入れる確率)100億分の1以下を実現したマルチモーダル生体認証をはじめ、多人数を同時かつ高精度に認証することによって快適なユーザー体験を追求するゲートレス生体認証など、さまざまなユースケースに適応するソリューションの開発・提供を進めていく。また、自身の個人情報を自らでコントロールする「自己主権型社会」の拡大を見据え、分散型IDやブロックチェーン等のweb3技術を活用する新たなビジネスへの取り組みを加速していく。
NECは、引き続き「NECグループ AIと人権に関するポリシー」に基づき、プライバシーへの配慮や人権尊重を最優先にAI・生体情報などデータ利活用に取り組んでいく。