ミマキエンジニアリング 紙製インクカートリッジが2023日本パッケージングコンテストで部門賞

ミマキエンジニアリング 2023年9月28日発表


 段ボールなどの包装用紙の製造を手掛けるコムパックシステムと、産業用インクジェットプリンター、カッティングプロッタ、3Dプリンターを手掛けるミマキエンジニアリングが共同で製品化した紙製インクカートリッジが、公益社団法人日本包装技術協会が主催する「2023日本パッケージングコンテスト」において、「サステナビリティ対応!紙製インクカートリッジ」をテーマに工業包装部門賞を受賞したと、9月28日に発表した。

 紙製インクカートリッジは、従来のミマキエンジニアリング製インクカートリッジのプラスチック使用量削減を目的に紙(段ボール)製に移行したもので、ミマキエンジニアリングが設計しコムパックシステムが製造している。製造されたインクカートリッジにミマキエンジニアリングの工場でインクパックを装着し、6月から同社の日本国内の顧客に販売している。
 インクカートリッジの材料をプラスチックから紙に置き換えることで、プラスチック削減率(同社基準)において削減率68%を達成し、年間で29.2トンのプラスチック削減及び38トンのCO2排出量削減により、脱炭素社会の実現に貢献する。
 同社は、今後、紙製インクカートリッジの対象製品を拡大するとともに、海外市場向けの製品にも移行を進めていく。

 2023日本パッケージングコンテストは、「デザインからロジスティクスまで」をスローガンに、その年の包装の最高峰と優秀群を決定するもので、個装から外装まで包装のすべてが評価対象である。環境問題や生活者に寄り添った包装を意図していることに加えて、機能・容量・重量・コストを軽減しながら省資源、省人化に応える包装かどうかが評価される。工業包装部門賞は、優秀群に該当する。
 入賞作品は、10月26・27日に開催される「2023 グッドパッケージング展」に出展されるほか、アジア地域における優れた包装を決めるパッケージングコンテスト「アジアスター(AsiaStar)」や、世界中からトップクラスの包装が集まる「ワールドスターコンテスト(WorldStar Global Packaging Awards)」への出品資格を得る。