関美工堂とエプソン 会津でデジタル印刷の可能性を探る「HHT PRINT Lab.」オープン
関美工堂/セイコーエプソン 2023年9月14日発表
関美工堂とセイコーエプソン(エプソン)は、関美工堂が運営する伝統とデジタルが融合する新しい場「ヒューマンハブ天寧寺倉庫」(福島県会津若松市天寧寺町7-38)に、デジタル・オンデマンドプリントラボ「HHT PRINT Lab.」を、9月14日より開設し、実証実験を開始した。
「HHT PRINT Lab.」は、エプソンの最新のプリンターやサービスを活用して関美工堂が運営するもので、ラベル・シール・ポスター・写真などの商業向け印刷を、事業者や生産者、学生などが身近な場所で手軽に実施できる環境を提供する。初めての人も、スタッフのサポートにより、安心してデジタル印刷を活用したモノづくりを楽しむことができる。
近年、地方において農業の6次産業化推進の流れや、コロナ禍の収束によるイベント再開にともない、農産物を加工した商品のラベル作成や短期間の看板印刷など、少量の印刷ニーズが増加している。しかし、データ制作や印刷の知識がない中で気軽に相談できる場所を見つけることが難しいとの声が寄せられていた。
関美工堂とエプソンは、こうした少量・多品種の要望に対応した商業印刷の施設を開設した。これにより、小規模な需要にも細やかに対応し、地方のものづくり、販促、クリエイターの活動をサポートするとともに、地域経済と連携した商業印刷の可能性を広げ、地域の需要を地域で対応する持続可能な循環型経済の確立への寄与を目指す。
「HHT PRINT Lab.」は、初めて商業印刷を試みる人へのサポートはもちろんのこと、自分自身で印刷を行いたい人にも、操作方法を学ぶ機会を提供し、最新の印刷スキルの習得を支援する。さまざまなニーズに合わせて、クリエイティブなモノづくりの可能性を広げる場所である。また、受注から印刷、納品までの一連のプロセスを効率化する店舗用アプリケーション「Epson Craft Studio」を導入。PCやタブレット、スマホから手軽にファイルをアップロードし、わずかな手順で簡単に印刷ができる。
さらに、ボトルやTシャツなどのグッズ印刷も対応予定である。