リコー ガンバ大阪とエリアマーケティング支援サービスの実証実験 独自オンデマンド印字技術で
リコー 2023年7月31日発表
リコーは、ガンバ大阪と、ガンバ大阪ホームタウンエリア(北摂7市)を中心にガンバ大阪のオリジナルグッズを配布するキャンペーンを通じて、グッズの包材にオンデマンド印字されたQRコードから取得したデータを集計し提供する、マーケティング支援サービスの実証実験を行ったと、7月31日に発表した。
本サービスは、QRコードをはじめとしたキャンペーン概要をオリジナルグッズの包材に、リコーのラベルレスサーマル(メディアへ直接オンデマンド印字する技術)を活用して印字し、QRコードを介して得られたデータをリコーが収集・分析するものである。オンデマンド印字により1つ1つユニークなQRコードを直接印字しており、読み込むとアンケートに遷移し回答を得られるだけでなく、遷移先のアンケートの回答とQRコードに紐づけられたグッズの配布場所情報を結びつけることで、一般的な統計データよりも細かなエリアごとのユーザー属性情報を取得できる。
QRコードを印刷したチラシを配布し、同様のキャンペーンを行った場合、一般的にQRコードの読み込み率が数%であるのに対し、本実証実験では26%と非常に高く、多くのデータを収集することができた。収集したデータはリコーで分析し、ガンバ大阪へ提供することで、今後のエリアマーケティング施策の検討に役立ててもらった。
本実証実験の実施に関し、ガンバ大阪の小野忠史社長は、「今回リコー様とパートナー契約を結ばせて頂き、新しい取り組みを共に実施できたことを感謝申し上げます。また、今回のキャンペーンの結果は、今後のクラブとしてのマーケティング活動の参考となる内容でした。今後もリコー様と様々なチャレンジを行っていきたいと考えております。」とコメントした。
リコーは、今回の実証実験を通じ、顧客のDXに貢献するリコーの印刷技術を活用したデジタルサービスを検証するとともに、今後も多様な業種のパートナーとの協働で、ラベルレスサーマルを活用した新たなソリューションを探索する。
【実証実験の概要】
《実施期間》 2023年7月
《実施内容》
(1)オリジナルグッズをガンバ大阪ホームタウンエリア(北摂7市)を中心に1万個配布するキャンペーンを実施 (※使用する包材はリコーが準備)
(2)データの収集、分析
(3)ガンバ大阪へ結果の提供
■今後の展開
サービス共創パートナー探索の一環として、TRIBUS2023にてオンデマンド印字技術を活用したデジタルサービスのアイデアを募集している(応募期間9月1日まで)。リコーとパートナーのケイパビリティを組み合わせることで、顧客の課題を解決する新たなデジタルサービス事業を展開する。