Sansanの「Bill One」とSCSKの「Add-Value」シリーズが連携

 Sansanは、同社のインボイス管理サービス「Bill One」と、SAP社製品の効率的な導入を支援するSCSKが提供する「Add-Value」シリーズが連携すると、4月10日に発表した。エンタープライズ企業へのソリューション提供に強みを持つSCSKと連携することで、膨大な請求書業務を抱える企業の経理業務の生産性を高め、月次決算の加速を後押しする。

■連携の背景
 請求書業務を取り巻く環境は転換期を迎えている。2023年10月にはインボイス制度の導入、2023年12月31日には改正電子帳簿保存法の宥恕措置の終了が予定されており、今後ますます請求書業務のデジタル化への需要が高まることが予測される。
 BillOneは、あらゆる請求書をオンラインで受領・データ化し月次決算の加速を後押しするインボイス管理サービスである。2020年5月のローンチ以降、機能アップデートや各種会計サービスとの連携を積極的に行っている。
 「Add-Value」シリーズは、SCSKが提供する、SAP社のERP製品「SAP S/4 HANA」の効率的な導入を支援するトータルサービスである。特に紙が主流の経理業務においては、デジタル化需要が年々高まっており、テレワークの推進や業務効率化を実現するソリューションとして、エンタープライズ企業を中心とした幅広い企業で利用されている。
 今回の連携を通じて、毎月膨大かつ複雑な請求書業務が発生するエンタープライズ企業に「Add-Value for DX/インボイス管理 with Bill One」を活用してもらい、請求書の受け取りから支払業務までの業務工数を大幅に削減し、経理業務の生産性を向上していく。

■今回の連携で実現すること
 SCSKとBill Oneのソリューションを組み合わせたSAPユーザー向けソリューションパッケージ「Add-Value for DX/インボイス管理 with Bill One」の提供を開始する。
 「Add-Value for DX/インボイス管理 with Bill One」は、複数のソリューションを組み合わせたテンプレートである。Bill Oneで一元的に受け取りデータ化された請求書情報を、SCSKが提供する独自のAPIを介し、SCSK独自のノーコード開発ツール「CELF」で構築したSAP ERPへの仕訳補完機能や業務改善プラットフォーム「intra-mart」の伝票承認ワークフローに連携することができる。これらの利用によって伝票の確認、承認、文章登録、伝票転記の一連の業務がスムーズに進められるようになる。
 本連携機能は、4月に提供を開始する。本連携機能の利用には、「Add-Value for DX/インボイス管理 with Bill One」に含まれる各サービスの契約が必要になる。