東芝テックと東芝データ 「スマートレシート」1年間で4,000万枚の紙レシート削減 東京-ホノルル間の距離に相当
東芝テック/東芝データ 2023年4月10日発表
東芝テックと東芝データは、会員数120万人以上の電子レシートサービス「スマートレシート」の年間電子レシート発行枚数から、紙レシート消費量を推計し算出したと、4月10日に発表した。
近年、働き方の変化や環境保全の観点からペーパーレス化の必要性が高まっている。中でもキャッシュレス決済の普及にともない、紙レシートを発行してもすぐに捨ててしまう消費者が増加しており、不要レシート入れの交換や店内清掃の手間、紙レシートのコストや人件費など店舗側にとっての負担増加が大きな課題となっている。
そこで東芝テックと東芝データでは、それらレシートまわりの課題解決に向けて、東芝テックが開発・運営し、東芝データが運営を支援している電子レシートサービス「スマートレシート」上で発行されたレシート消費量をさまざまな数値に置き換え、紙レシートの発行コストや環境負荷の削減といった意識変化の醸成に寄与していきたいと考えている。
■レシート消費量にまつわる数字(長さ・高さ・金額・時間) ※東芝テック・東芝データ調べ
2022年度に「スマートレシート」で発行された電子レシートの枚数は約4,000万枚。この枚数に紙レシート1枚平均の長さ(15センチ)を掛け合わせると全長6,000キロとなる。これは東京とホノルルを結ぶ長さに相当する。
次に全長6,000キロをレシート1ロールの長さ(63メートル)で割り戻すとその数は約9万5,239ロール分となり、1ロール(幅58ミリ)を縦に積み上げていくと、約5,524メートルに到達する。これは富士山よりも高く、アフリカ大陸の最高峰キリマンジャロに迫る高さとなる。
次に、上記のロール数換算値(約9万5,239ロール)に1ロールの平均価格(400円)を掛け合わせると、年間のレシートロール削減金額は約3,800万円であることがわかった。いつも何気なく手渡されているレシートも、積もり積もれば店舗側にとって大きなコスト負担となっていることがわかる。
さらにロール数換算値(約9万5,239ロール)に、店舗でのレシートロール交換時間(1ロール平均10秒)を掛け合わせると、総時間約265時間となった。コスト同様、店舗側における交換の手間は、人件費にも大きく影響していることがわかる。