営業DXサービス「Sansan」の顧客データベースに取引情報を実装 契約DXサービスと連携
Sansan 2023年3月30日発表
Sansanは、5月より営業DXサービス「Sansan」が契約DXサービス「Contract One」と連携し、顧客データベースに取引情報を実装すると、3月30日に発表した。
今回の顧客データベース強化により、Sansanに蓄積した顧客との接点情報と100万件を超える企業情報を組み合わせた独自のデータベースに、Contract Oneにある契約情報が新たに追加される。Sansan上でシームレスに正確な顧客情報が把握できることで、精緻な営業戦略の策定や的確な取引先アプローチを実現する。
■サービス連携の背景
Sansanは、名刺だけでなくメール署名、ウェブフォームといったあらゆる接点情報が蓄積・可視化でき、これらの接点情報と標準搭載された100万件以上の企業情報を組み合わせることで、利用企業ならではのデータベースを構築することができる。
またContract Oneは、紙も電子もあらゆる契約書を正確にデータ化し、一元管理を実現する契約DXサービスである。Contract Oneで構築した契約データベースにより、全社での契約情報の活用を促進し、さまざまな経営課題の解決につなげる。
これまでSansanとContract Oneの導入企業は、Sansanで接点情報と企業情報を、Contract Oneで契約情報をそれぞれのサービス画面上で閲覧・確認する必要があった。今回の追加実装により、Sansan上で契約の有無やタイトル名、契約締結日などの取引情報も確認できるようになった。また、詳細な契約内容は、Sansanの顧客データベースからContract Oneにシームレスに遷移し確認が可能である。両データベースの連携により、確度の高いターゲットの選定から高度なアプローチシナリオの作成が可能になる。
■取引情報を統合したSansanデータベースの活用シーン
・ 営業担当者のナレッジ共有や契約リテラシー向上に貢献
契約情報を含めた顧客データベースを、営業担当者が頻繁に使用するツールであるSansan上に集約することで、自社に蓄積された情報からより高度な営業、マーケティング戦略立案が可能になる。営業担当者が取引情報を参照するシーンとして、既存顧客にアップセルを提案する、新規開拓のためにアプローチする企業を探すといった業務が挙げられるが、今回の連携によって、自部門の過去の契約や他部署との取引、顧客との関係性など社内のナレッジをSansan上で把握することができる。
さらに、Sansanから容易に契約情報を閲覧できるようにすることで、日常的に取引先との契約情報を確認して日々の業務に活かす組織文化を醸成し、従業員の契約リテラシーと営業生産性の向上を後押しする。
・ 取引情報へのアクセス性向上と業務の効率化を実現
Sansanは、スマートフォンアプリからも顧客情報の閲覧が可能で、移動中や展示会など出先にいるときでもスマートフォンから取引情報が確認できる。契約の有無や取引額、解約期限などのデータが必要な際にすぐに参照でき、取引先とのリレーション構築に役立つ。
また、取引先との契約書を見返したいときや契約の有無を確認したいときに、法務や総務部門に問い合わせが必要な場合がある。Sansanの顧客データベースを活用することで、社内での煩雑な手続きが不要になり、部署間のコミュニケーションコストが削減されるため、全社で契約確認や契約締結業務の効率化につながる。その結果、営業担当者は期日管理業務から解放され、戦略策定といったより生産的な業務に工数を割くことができるようになる。
・ リスク検知時に契約状況をスピーディーに確認
Sansanの「リスクチェック powered by Refinitiv/KYCC」は、顧客との接点情報をSansan上に取り込むだけで取引リスクを自動でスクリーニングし、全社のリスクマネジメント強化に貢献する機能である。本機能で取引先にリスクが検出された場合や、ニュースなどで企業のネガティブな情報を入手した場合に、紙の契約書やデータ、他の契約サービスを参照することなく、Sansan上でシームレスに契約の有無を確認することが可能である。早期に対処することで、レピュテーションリスクを最小限に抑えることができ、営業活動における守りのDXを強化する。