Sansan Bill Oneが「仕入明細書機能」を追加しインボイス制度対応強化
Sansanは、インボイス管理サービス「Bill One」に、買手側が作成する証憑書類「仕入明細書」の作成・発行機能を追加すると、2月22日に発表した。これにより、ユーザーは請求書に加え仕入明細書の作成・発行もBill One上でできるようになる。さらに、本機能は2023年10月のインボイス制度導入後に必要となる登録番号の収集および相手方の同意取得にも対応予定である。
多くの企業では取引の証明として売手側が買手側に交付する請求書が用いられている一方、主に製造業や食品業界などを中心に、請求書の代替証憑として仕入明細書が使用されている。仕入明細書は商品を仕入れた買手側から売手側あてに送付する証憑のことで、買手側と売手側のやりとりを簡略化するために使用されている。
2023年10月から導入されるインボイス制度では、発行する仕入明細書に売手側の登録番号の記載が必要となるほか、証憑の内容について売手側の同意を取らなければならず、事業者の業務負荷が懸念されていた。そこで今回、あらゆる取引先へ仕入明細書を作成・発行できる「仕入明細書機能」の追加を決定した。
■機能概要
「仕入明細書機能」は、必要項目を入力したCSVファイルをBill Oneに取り込むことで簡単に仕入明細書を作成・発行できる機能である。
また、インボイス制度導入後に必要となる売手側の登録事業者番号をBill One上で自動取得できるほか、仕入明細書の内容に関する売手側の同意結果をBill One上に自動で保存することが可能になる。本機能は、夏頃の実装を予定している。