リコー 「TRIBUS 2022」統合ピッチをリアル開催 共創イノベーションを加速
リコーは、スタートアップ企業や社内外の起業家の成長を支援して事業共創を目指す統合型アクセラレータープログラム「TRIBUS(トライバス) 2022」の統合ピッチコンテストを2月9日にリコー本社事業所ホールで開催したと、2月10日に発表した。
今回は、2020年からのコロナ禍以降3年ぶりとなるリアル会場とオンライン配信によるハイブリット形式での開催で、昨年10月に行われたスタートアップピッチコンテストにおいて採択された社外スタートアップ企業8社と、社内選考を通過した社内起業家10チームがリアル登壇し、事業プランの発表やプロトタイプによる実証実験結果など、事業の進捗状況や今後の展望について成果発表を行った。
本コンテストでは、社内チームは約3か月間のビジネスアイデアのブラッシュアップや、顧客へのヒアリング、PoCによる市場検証などの活動を経て、事業化計画を提案した。社外有識者3名を含んだ審査員団により、4チームが採択され、7月20日に開催されるInvestors Dayに向けて、アクセラレーター期間に進む。また、社外チームは昨年10月の採択以降、リコーグループとの連携を伴走支援するリコーグループの担当者(カタリスト)とともに、リコーグループや連携パートナー企業のリソースを活用し、事業の具体化及び事業加速に向けて活動してきた成果を発表した。
昨年度に引き続き「審査員特別賞」を設定し、審査員を努めた社外有識者3名が、最も高く評価する企業・チームをそれぞれ選出した。また、「企業賞」には東急アライアンスプラットフォーム 武居隼人氏、Plug and Play Japan(株) 新井成実氏、KDDI∞Labo 清水一仁氏が特に注目したスタートアップ企業各1社が選ばれ、同社との面談の機会を獲得した。
リコーは、5年目となる来年度も「TRIBUS 2023」として本プログラムを継続する。リコーの創業者である市村清氏は、理化学研究所から生まれたベンチャー企業として1936年に理研感光紙(株)(現在のリコー)を創業し、その後も世の中にイノベーションをもたらす製品やサービスを数多く生み出した。その創業の精神に立ち返り、チャレンジする人の支援・育成、新規事業の創出を促進する文化のさらなる醸成を目指す。
【「企業賞」受賞のスタートアップ企業】
《東急アライアンスプラットフォーム賞》
●Scalar株式会社(代表者 吉田光志)
補助金・助成金の申請書オンライン作成支援サービス「Scalar」を活用した脱炭素社会/DX化の推進
《Plug and Play Japan賞およびKDDI∞Labo賞》
●FastLabel株式会社(代表者 上田英介)
AI開発を10倍速くする - AI開発における教師データ作成の効率化を実現
【採択された社内起業家チームとアイデア概要】
●リコージャパン株式会社(代表者 西本崇政) 中小企業支援サービス
●株式会社リコー(代表者 津田道彦) IT機器利用の困りごと解決
●株式会社リコー(代表者 江口陽介) 新しいスポーツ映像の配信サービス
●株式会社リコー(代表者 小笠原広大) 働く人の業務効率を最大化するサービス