Sansanの「Bill One」が金融向け経費支払システムのSSBソリューションと連携
Sansanは、インボイス管理サービス「Bill One」が、金融機関向けに専門システムの開発を行うSSBソリューションが提供する経費支払システムと連携すると、1月11日に発表した。本連携によって金融機関におけるアナログな経理業務の効率化、月次決算の加速を後押しする。
Bill Oneは、あらゆる請求書をオンラインで受領・データ化し、月次決算の加速を後押しできるインボイス管理サービスである。2020年5月のローンチ以降、機能アップデートや各種会計サービスとの連携を積極的に行っている。
SSBソリューションは、銀行や信用金庫など金融機関向け専門のシステム開発会社である。大手ベンダーの勘定系システムの開発・保守と本部業務に関するパッケージシステムの企画・開発に強みを持っており、多くの金融機関でSSBソリューションのパッケージシステムが利用されている。
金融機関では、いまだ紙の請求書でのやりとりが主流であり、受け取りから申請・承認に至るまでに多くの時間を要している。また、銀行や信用金庫は店舗数も多く、店舗ごとに経費処理を行っていることが一般的であり、各店舗でのアナログ業務の効率化が金融機関全体の共通課題となっている。
今回、紙をベースとしたアナログな請求書業務プロセスを効率化・省力化し、金融機関の経理業務の効率化を後押しできると考え、連携に至った。
■今回の連携で実現すること
本連携により、Bill Oneで受領・データ化した請求書情報をCSVファイル形式でダウンロードし、SSBソリューションのシステムにインポートできるようになる。
「支払先名」「金額」「支払日」など、支払業務を行うために手入力する必要があった情報が連携されるため、担当者の工数が削減されるだけでなく、手入力によるミスが減ることで内容の差し戻しや確認といった非効率なやりとりも削減される。請求書の受け取りから支払業務までの業務工数を大幅に削減でき、経理業務の生産性向上を実現できる。