Sansan Data HubとMicrosoft Dynamics 365の主要製品がデータ連携 顧客データを包括的に管理・可視化
Sansanは、営業DXサービス「Sansan」の「Sansan Data Hub」機能がMicrosoft Dynamics 365の主要製品(以下、Dynamics 365)と双方向API連携を実装すると、12月19日に発表した。本連携により、ユーザー企業がDynamics 365の各種機能を利用し、営業やマーケティング、カスタマーサービスといったさまざまな場面で蓄積した顧客データを統合、最新情報への自動更新が可 能になる。
■Sansan Data HubのAPIについて
Sansan Data Hubは、複数のシステムに分散した顧客データの統合とリッチ化を可能にする機能で、搭載されている名寄せエンジンは、SansanのAI技術を結集した独自のテクノロジーである。名寄せエンジンはその精度の高さから、顧客データ基盤の質が導入効果を左右するSFA・CRM・MAツールの提供企業より、API公開に対するニーズが多く寄せられていた。
このような背景から、9月7日よりSansan Data HubのAPIを公開している。同社は、今後もSansan Data HubのAPI連携先を拡大することで、顧客データ基盤構築を後押しし、営業DXの実現に貢献する。
■Dynamics 365の主要製品とのAPI連携について
Dynamics 365は、クラウド上でさまざまな機能を提供するビジネスアプリケーションである。基幹業務や営業、マーケティング、カスタマーサービス、フィールドサービスなどで使える豊富な機能が標準で用意されており、企業のDX推進を後押ししている。加えて、ビジネスシーンで使用されることの多いMicrosoft 365やMicrosoft Teamsをあわせて活用することで、データや組織のサイロ化を防ぎ、最適なリモートワーク環境を実現することから、Sansanユーザー企業の利用も拡大している。
Dynamics 365の利用企業は、今回の連携によって、営業・マーケティング活動で蓄積した顧客データについて、包括的に管理・可視化できるようになる。具体的には、Dynamics 365上で顧客データの名寄せが可能になるほか、Sansan Data Hubが外部情報ソースと連携し、会社情報や人物情報をDynamics 365上の顧客マスタに新規で付与、または最新情報に更新する。これにより、高品質な顧客マスタを構築するとともに、営業・マーケティング活動に必要な各種情報のリッチ化を可能にする。