キヤノン 「高機能素材 Week」に初出展 製品の性能向上に寄与するコーティング材料など紹介

 キヤノンは、12月7日(水)から9日(金)まで幕張メッセで開催される素材技術の展示会「高機能素材Week」に初めて出展すると、11月28日に発表した。これまでの製品開発で培った技術を活用した高機能材料を展示する。
 キヤノンは、マテリアル分野での新事業の創出に取り組んでいる。本展示会では、コーティング材料と3Dプリンター用セラミックス材料において、技術・製品およびそれらを活用したサービスを紹介する。

■ コーティング材料
 これまでキヤノンがカメラのレンズで培ってきた技術を活かして開発した各種塗料(黒色反射防止塗料、親水塗料、透明反射防止塗料)は、反射防止、防曇、防汚などさまざまな機能を有している。これらは、ディスプレイ、赤外線センサーなどの光学分野に貢献するとともに他分野への応用も期待できる。あわせて、キヤノングループ各社(キヤノンオプトロン、キヤノン化成、福井キヤノンマテリアル)の技術を活用したコーティング材料も一堂に紹介する。

■ 3Dプリンター用セラミックス材料
 3Dプリンターで部品を製作する際の材料は、樹脂から金属、さらにセラミックスへと広がっている。セラミックス材料は、耐熱性や絶縁性、耐腐食性に優れ、様々な分野での活用が期待されている。キヤノンは、電子写真プロセス設計、トナーで培った技術を活かし3Dプリンター用セラミックス材料を開発した。キヤノンマーケティングジャパンでは、3Dプリンターでセラミックス構造体を造形・出荷する「3Dプリンターセラミックス造形サービス」を2021年2月より開始し、セラミックスの特徴を活かしつつ複雑な形状を1品から提供している。