キヤノンMJとキヤノンITS 「信金業界向け 承認ワークフローシステム」を大垣西濃信用金庫に導入

 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、大垣西濃信用金庫(大垣西濃信金)と共同で、「WebPerformerWf」を活用した「信金業界向け 承認ワークフローシステム」を構築したと、11月24日に発表した。本システムにより、大垣西濃信金は、現行の業務プロセスを変更することなく稟議申請や業務手続きの流れをデジタル化し、運用ルールを統一化することでペーパーレスと業務効率化を実現した。

 大垣西濃信金では、紙文書による申請や承認押印の業務プロセスがデジタル化の障壁となっており、現行の業務を変更することなくスムーズにペーパーレス化とデジタル化を両立できる施策を検討していた。
 このたびキヤノンMJとキヤノンITSは、「信金業界向け 承認ワークフローシステム」を大垣西濃信金と共に構築し、金庫内の業務手続きのワークフローの自動化を実現した。

 本システムは、ワークフローのデジタル化と運用ルールの統一を内製化できる柔軟性の高い「WebPerformerWf」とテクニカルサポートを組み合わせた伴走型のソリューションである。支払いや資金関連の決済に関する申請書、報告書など信用金庫特有の業務フローのテンプレートを利用し、活用ノウハウを含めスムーズな構築・導入を提供する。
 「WebPerformerWf」は、各種申請や稟議などのフォームの作成・申請から書類内容の確認・承認までのワークフローをデジタル化できるユーザー構築型のデジタルワークフローシステムである。専門知識がなくてもGUIによる簡単な操作で帳票フォーム画面やワークフローの構築ができ、自社の業務に応じてカスタマイズも可能である。また、現行の帳票フォームの取り込みや既存システムへの決裁機能の組み込み、APIによるシステム連携によるデータ連携により、入力ミスや記載漏れをなくし、生産性の向上を図ることができる。

 大垣西濃信金は、従来の業務で利用していたグループウェアと連携したワークフローを内製化にすることで、現行の業務を変更することなくスムーズなデジタル化を実現した。これにより、業務部門を横断したワークフロー連携や稟議・決裁の短縮化と可視化に加え、過去の申請や関連情報の検索性も向上し、金庫内の情報共有、意思決定のスピードアップに繋げている。加えて、バージョン管理機能により、組織改編や業務変更などの環境変化にも迅速かつ柔軟に対応できるようになり、運用負荷も軽減される。今後、スマートフォンやタブレットでも活用することで更なる生産性の向上を目指す。

 キヤノンMJは、本事例のノウハウや技術を活用して「信金業界向け 承認ワークフローシステム」を展開することで、全国の信用金庫のデジタルシフトを支援しDXを推進していく。キヤノンITSは、顧客のニーズに対応したワークフローの内製化と運用を支援する「WebPerformerWf」の機能強化を図っていく。