京セラドキュメントソリューションズ ベトナム工場に増設した新工場で開所式

京セラドキュメントソリューションズ ベトナム工場第4工場/C棟の開所式
10月5日に行われた第4工場/C棟の開所式の様子

 京セラドキュメントソリューションズは、複合機およびプリンターなどの生産能力増強のため、ベトナム工場(ハイフォン市)に新工場(第4工場/C棟)を建設し、10月5日に開所式を執り行ったと、10月12日に発表した。
 ベトナム工場は、中国工場(広東省東莞市石龍鎮)に続き、2012年10月より生産を開始した同社にとって二拠点目の海外工場である。複合機およびプリンターの生産における、世界情勢や新型コロナウイルスの感染拡大による生産拠点リスクを背景に、低コストで安定した製品を供給できる生産体制の増強を目的に本工場の増設をおこなった。
 同工場では、モジュール生産ラインの自動化や自動倉庫を導入し、生産ラインの稼働状況など工場内のさまざまな情報を見える化している。その中で収集したデータを自動的にフィードバックし生産効率の改善を行うなど、IoTを活用した生産システム構築に向けた取り組み行っている。
 今後は、サプライヤーから製品の完成までを自動・デジタルで繋ぎ、それを分析・改善することで徹底的にムダを省ける物流網を構築し、スマートファクトリーの実現を積極的に進めていく。
 また、同工場では、複合機やプリンターの製造拠点としての機能のみならず、研究開発機能をあわせ持つ複合工場として、ベトナムの優秀なエンジニアたちに研究開発、設計、製造に関する研修などをおこない、その能力を生かせる職場環境を提供している。
 同日、2012年より生産を開始したベトナム工場の10周年を記念して記念式典も開催された。式典には、ベトナム政府関係者、取引先、同社グループ会社の幹部が出席した。同工場では、今後も経営理念である「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」を具現化するため、ベトナムでナンバーワンの魅力ある工場を目指して、日々工場の進歩発展に貢献していく。

第4工場/C棟全景
ベトナム工場の全景(奥赤い点線部が第4工場/C棟)

【第4工場/C棟の概要】
《名称》 京セラドキュメントテクノロジーベトナム 第4工場/C棟
《建設地》 ベトナム工場内
《建築面積》 36,127m²
《延床面積》 108,871m²(RC造:地上3階建て)
《着工》 2019年11月
《量産開始》 2021年7月
《生産品目》 複合機、プリンターの部品製造、トナー充填、物流倉庫

【ベトナム工場の概要】
《工場名》 KYOCERA Document Technology Vietnam Company Limited
《住所》 ベトナムハイフォン市VSIP※ハイフォン工業団地内No. 56A, 56B and 56C
《社長》 大形 治久
《敷地総面積》 200,446m²
《建築延床面積》 221,776m²
《緑化率》 30.0%
《従業員数》 6,065名(2022年3月末現在)
《生産品目》 複合機、プリンター、トナーコンテナの製造および研究開発
《沿革》
  2011年 7月 設立
  2012年 10月 第1工場(A棟)プリンターおよび複合機の生産開始
  2013年 4月 環境ISO14001国際規格を認証取得
  2013年 4月 トナー充填ラインの稼働開始
  2014年 12月 第2工場(加工棟)金型工場の稼働開始
  2015年 12月 第2工場(加工棟)成型工場の稼働開始
  2018年 3月 ベトナム工場で初のカラー機生産開始
  2019年 4月 第3工場(B棟)竣工による生産および倉庫スペースの拡張
  2021年 7月 第4工場(C棟)カラーA3複合機の生産を開始
※VSIP=Vietnam Singapore Industrial Parkの略。ベトナムとシンガポール両政府が共同運営する工業団地開発プロジェクト。