エプソンの小型射出成形機、プリンター、プロジェクターなど計5種が2022年度グッドデザイン賞を受賞
セイコーエプソンは、このたび小型射出成形機1種、プリンター2種、プロジェクター1種、産業ロボット用プログラミングソフトの計5種のデザインが、暮らしや社会を豊かに導くデザインに対して与えられる「2022年度グッドデザイン賞」を受賞したと、10月7日に発表した。また、グッドデザイン金賞、グッドデザイン・ベスト100に小型射出成形機「AE-M3」「AE-M10」「AE-M3V」が選出された。
【受賞デザイン】
・小型射出成形機 「AE-M3」「AE-M10」「AE-M3V」
・小型ラベルプリンター 「TM-L100」
・モバイルレシートプリンター 「TM-P20II」「TM-P80II」
・ホームビデオプロジェクター 「EH-LS800W」「EH-LS800B」
・産業ロボット用プログラミングソフト 「Epson RC+ Express Edition」
■小型射出成形機 「AE-M3」「AE-M10」「AE-M3V」
環境負荷に配慮したコンパクトな部品工場の実現により、産業構造の革新を目指す新しい成形プラットフォームとなる小型射出成形機である。独自のディスクドライブシステムにより、小型化と高効率の射出成形を実現した。近消費地生産で地球に優しいものづくりを実現する。
《審査員の評価コメント》
これからの世の中は、必要なものを必要な量だけつくることが大きなテーマになってきている。しかし少量多品種生産はロスが大きいという構造的なジレンマもあり、小さなものを小さく作ることは実は難しい課題である。私たちはあらゆるプラスチック製品に囲まれて生活しているが、それらの多くは大型の樹脂成形機で作られており、材料のロスも少なくない。本提案はいままで大きな工場でやっていたことを、究極的に小型化し効率化することで、いわばデスクトップで行えるようにした点において革命的であり、未来の工場の在り方を示唆する提案として高く評価された。
■小型ラベルプリンター 「TM-L100」
飲食店の注文整理や食品管理に最適な小型ラベルプリンターである。清潔感を高めるとともに清掃しやすく、食品を取り扱う環境に相応しい凹凸の少ないクリーンなデザインを実現した。デリバリーサービスの普及に伴い多様化したラベル需要に応え、台紙が無くごみの出ない強粘着ライナーフリーラベルに対応し、使用環境と環境負荷の双方を改善する。
《審査員の評価コメント》
withコロナ時代のデリバリーニーズの増加と衛生意識の高まりに対応した飲食店用小型ラベルプリンター。凹凸のない筺体は拭き上げしやすく、フロントパネルのシルバーカラーも清潔感をアピールする。清掃性と清潔性の追求がクリーンでスマートなデザインを実現した。タブレット端末との接続性向上と、ゴミの出ないライナーフリーラベルに対応し環境負荷を考慮している点も評価した。
■モバイルレシートプリンター 「TM-P20II」「TM-P80II」
接客・配達・検針用途のモバイルレシートプリンターである。本体を身に着けた際の洗練された見栄えや店舗空間への調和を求める声に応えたすっきりとしたデザインと、過酷な環境でも安心して使える最大2.1mの落下耐性・IP54防塵防滴性能を両立した。清掃しやすいシームレスなデザインはwithコロナ時代に対応する。
《審査員の評価コメント》
withコロナ時代に求められる清掃性とモバイル機器に求められる堅牢性を備えつつ、スマートでシームレスなデザインを実現している点が評価された。ベルト装着時のすっきりした見た目とポケットへの入れやすさに貢献する天面の傾斜はよく考えられたフォルムである。天面スペースをカスタマイズできるのも親切な提案であるといえる。