エプソン ロボットフレンドリーな環境構築で惣菜工場へのロボ導入を推進
経産省「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」、農水省「スマート食品産業実証事業」に参画
エプソンは、今年度、経済産業省が推進する「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」および農林水産省が推進する「スマート食品産業実証事業」に採択された(一社)日本惣菜協会より、協力企業として選定されたと9月27日に発表した。
この事業の目的は、食品分野のなかでも特に人手不足が深刻でありながら自動化が進まない、惣菜製造業におけるロボット・AI導入を促進するため、ロボットフレンドリーな環境を構築、現場実装することにある。
エプソンは、日本惣菜協会を中心とした企業チームの一員として、本事業に参画する。
■本事業の背景
食品製造分野のなかでも、特に惣菜・お弁当などの中食の盛り付け工程は、多くの人手が掛かっており、人手不足への対応、労働生産性向上、工場での三密(密閉・密集・密接)回避のためには、盛り付け工程を自動化し無人化・省人化を目指すことが社会課題となっている。
柔軟・不定形な惣菜を、迅速かつ見栄え良く盛り付ける工程は極めて難易度の高い作業で、それをロボットで実現するには、高度な技術と投資が必要になる。その障壁を払拭するために、ロボットにとって扱いやすい盛り付け方法や、つかみやすい包装容器の検討など、ロボットにやさしい環境、即ち“ロボットフレンドリーな環境”を構築・推進することが必要不可欠である。
その実現を目指す当事業に、600社強の惣菜関連企業を会員に持つ日本惣菜協会が代表として選出された。
エプソンは、日本惣菜協会をはじめ協力企業として選定された各社と連携し、企業が導入しやすいロボットシステムの開発を推進していく。
■エプソンの目指す姿
エプソンの産業用ロボットは、世界中の製造現場で活躍しており、また時計・プリンター・プロジェクターなど自社製品の製造にもロボットを活用している。これら製造現場で培った自動化ノウハウやナレッジを基に、独自のセンシング・デバイスによるロボット制御技術を生かして、お客様の生産現場に合わせた省スペース・コンパクトなロボットで、自動化導入を支援する。
エプソンは本活動を通して、食品製造業(惣菜盛付工程など)での自動化を支援し、人手不足への対応、労働生産性向上実現を通して、社会課題解決に貢献していく。