コニカミノルタ デジタル印刷システム「AccurioPress C14000」が日本画像学会の「技術賞」受賞
コニカミノルタは、デジタル印刷システム「AccurioPress C14000システム」が、(一社)日本画像学会の「令和3年度 技術賞」を受賞したと、6月29日に発表した。授賞式は、オンラインで開催された日本画像学会年次大会「Imaging Conference JAPAN 2022」にて6月22日に行われた。
日本画像学会は1958年に発足した、画像技術の進歩と発展への寄与を目的とする学会で、独創性に富み、優れた実用性が実証されたイメージング技術および、その周辺技術に対し「技術賞」を表彰している。
【受賞内容】
「ハイボリュームプロダクションプリントを革新的に効率化するAccurioPress C14000システムの開発」
【受賞理由 (日本画像学会評価コメント)】
乾式カラー電子写真エンジンである「AccurioPress C14000システム」は、2段磁気ブラシ現像、薄膜コート中間転写ベルト、第5世代ケミカルトナー等の新規技術により世界最速のA4毎分140枚印刷、さらに、画像汚れ自動検査機能、高精度表裏位置調整、メディアセンサーとAI推論によるメディア検知機能の実装等の新規技術により印刷の前後工程においても自動化、効率化を実現した。これによりオペレーターによる調整工程のスキルレス化、検品工程の低減を可能にした。
【受賞につながった技術の一部】
■インラインメディアセンサーシステム
オペレーターが印刷に使用する用紙を設定する際に、用紙を1枚通すことにより自動的に用紙の重さと種類を判定するシステムである。用紙の自動判別には新規AIアルゴリズムを使用し、システムに標準搭載された約300種類の用紙プロファイルから候補を提案し、オペレーターが最適な印刷設定を選択することで、簡単に高品質な印刷物を作成できる。
操作が簡単になることで、設定時間が短縮されるだけでなく、新人オペレーターへの専門的なトレーニングも不要になる。
■紙面検査システム
紙面検査システムは、汚れやスジ、さらにバリアブルデータ印刷での不整合といった不適合品を、装置の稼働を停止せずに自動検出して排出するだけでなく、不適合品が発生した場合のリカバリー印刷まで実行する。これにより、検品作業の負荷を低減、生産性向上に貢献する。