NEC SISと提供の為替BPOサービスが全国44信用金庫1033店舗で稼働
NECは、2021年3月より(株)しんきん情報サービス(SIS)と協業し、自動化機能を備えた為替BPOサービスを提供している。順次展開を始めており、城北信用金庫や巣鴨信用金庫、さわやか信用金庫、北上信用金庫、熊本中央信用金庫などBPOサービスの新規加入を含めた全国44信用金庫1,033店舗で稼働を開始し、2023年3月には84信用金庫2,100店舗での稼働を予定していると、5月13日に発表した。
同サービスは、特性の異なる2つのOCRを用いて手書きの振込依頼書の文字を読み取り、金融業界では初めてシステム入力までを自動化する機能(特許出願中)を備えており、人を介す機会を減らすことで人為ミスの削減と事務作業の効率化を実現している。
現在稼働している1,033店舗からは、月間47万件、ピーク時には1日6万件の振込依頼を受け付けており、登録式連記帳票では70%以上、全体でも約60%を自動で処理することで、トータルコストの削減を実現している。
今後、自動処理機能の性能を高めながら年間1,000万件の為替振込処理に対応していく予定である。
これまで、NECやSISのそれぞれの既存ユーザーの移行を中心に対応してきたが、今月より未加入の信用金庫の利用に向け準備を開始するとともに、地方銀行などさまざまな金融機関への拡大を目指す。また、環境負荷の軽減にも取り組んでおり、BPOセンターに集約することによるサーバーやPCの効率的な運用や、自動処理を推進することによるPC稼働率の抑制で消費電力を削減するなど、持続可能な社会の実現とSDGsの達成に貢献する。