キヤノン MR用ヘッドマウントディスプレイの広視野角モデル発売 3Dデータ活用のDXを推進
キヤノンは、現実映像とCGをリアルタイムに融合するMR(Mixed Reality=複合現実)システム「MREAL(エムリアル)」シリーズの新製品として、広視野角モデルのヘッドマウントディスプレイ「MREAL X1」(オープン価格)を6月上旬に発売する。
キヤノンの「MREAL」は、ビデオシースルー方式により、現実世界とCG映像を違和感なく融合し、あたかも目の前の現実に3D CGが存在しているかのような臨場感を提供するMRシステムである。「MREAL X1」は、小型・軽量・高画質に加え、表示面積の拡大により検証効率や臨場感の向上を実現し、製造業をはじめ、幅広い分野での3Dデータを活用したDXの推進に貢献する。
「MREAL X1」は、表示面積の拡大により、視野角が広がることで、大きく頭を動かすことなく視認エリア全体の確認が可能である。一度に視認できる範囲が拡大したことで、検証効率が向上し、対面での作業や自分の足元を確認しながらの作業でも安心して使用できる。
また、質量約359g(ヘッドマウントユニット含む、ディスプレイ部のみの質量は約158g)の小型・軽量設計と、人間工学に基づき設計されたヘッドマウントユニットにより、使用時の負担を軽減し、快適な装着感を提供する。さらに、キヤノン独自のディスプレイパネルと長年培ってきた光学技術を駆使したレンズを搭載することで、小型・軽量と高画質を両立している。
モバイルワークステーションへの対応により、システム全体の小型・軽量を実現し、さまざまな場所に持ち運んでの利用が可能である。また、空間特徴位置合わせ技術により、屋内/屋外問わず高精度な位置合わせを実現する。さらに、遠隔地間を接続し3D CGを共有することができるため、人の移動に制限がある状況下での業務支援にも貢献する。