リコー 「RICOH360」プラットフォーム事業を強化 モニター付きTHETAを発売

RICOH THETA X
RICOH THETA X

 リコーは3月30日、デジタルサービスの拡大に向けて、360°カメラ「RICOH THETA」と、ソフトウェア、クラウドサービスを組み合わせたビジネス市場向けの「RICOH360」プラットフォーム事業を強化すると発表した。新たなエッジデバイスとして、はたらく現場を効率化する360°カメラ「RICOH THETA X」を、日本国内市場向けに5月中旬に発売する。
 「RICOH360」プラットフォームでは、360°の画像・映像に関連するデバイスやソフトウェア、クラウドサービスを連携させることで、撮影からデータ活用まで、ワークフロー全体を効率化するソリューションを提供する。また、時間や場所にとらわれない情報共有やデータ収集・活用が容易になることで、不動産、建設・建築をはじめとする、さまざまな業種でのはたらく現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速し、業務効率化と生産性の向上を実現する。
 具体的な施策として、エッジデバイスとクラウドサービスの一括販売を開始し、さまざまな業種特有の業務を効率化するプラグイン提供を強化するほか、現場での使いやすさを重視した新規デバイスの開発にも取り組む。また、これらを推し進めるため、マーケティング・開発体制を一元化し、外部パートナーとのアライアンスも強化する。
 新たに投入する「RICOH THETA X」(市場想定価格約11万円)は、2.25型の大型タッチパネルモニターを搭載し、現場で撮影した画像をすぐに確認できるほか、RICOH THETAシリーズで初となるバッテリー、メモリーカードの交換に対応した。これにより、ビジネスの現場においても効率よく、確実な撮影を可能にする。また、RICOH THETA Xは、アプリケーション(プラグイン)をインストールすることで、業務に関するさまざまな機能を拡張できる。