リコー 産業用IJヘッドを新発売 高画質と高生産性を両立 用途別に3モデル
リコーは、プリンティングシステムの基幹部品として使われる産業用インクジェットヘッド「RICOH MH5422」、「RICOH MH5442」、「RICOH MH5422 Type A」の3モデルを新たに開発し、3月16日からグローバルで発売した。
新製品は、独自の高精度化技術による高画質と高生産性を両立する印刷が可能である。また、幅広いインク対応力を有し、ノズル面の耐擦性の強化により耐久性が向上。さらに、分離ケーブルおよび高精度な面アライメント品を採用することで、システムの適合性を向上した。
リコー製ヘッドの第6世代である「RICOH MH5320/5340」(2019年発売)の最新技術を継承したラインアップ強化製品として、多種多様なニーズに対し、より適合性の高いヘッドを選択できる。また、従来の「RICOH MH5420/5440」(2012年発売)および「RICOH MH5421/5441」(2017年発売) を使用の顧客は、標準液滴量が同等の次世代ヘッドとしてプリンターのアップグレードが容易となる。
新開発インクジェットヘッドは、1,280ノズル・150npi×4列のノズル配置と標準液滴量7plに加えて、着弾精度・吐出滴速度の均一性が向上し、高画質印刷を実現。また、高周波駆動時の安定性が高まり、最大50kHzの駆動周波数により高生産性を提供する。
UV、水性、溶剤のすべてのインクに対応。特に水性インクは、前身機「RICOH MH 5421/5441」(2017年発売)の2倍以上の長寿命化を実現した。
また、ノズル面の耐擦性を強化した。高撥水処理技術により、従来ヘッドに比べて撥水膜の強度が向上。繰り返しのワイピングに対する撥水膜の性能低下を軽減し、長時間の使用でも安定した画像品質を提供する。
さらに、システムへの適合性を向上した。ピンアライメント対応モデルに加え、高精度を追求した面アライメント対応モデルをラインアップした。ヘッド搭載時・交換時の取り付け精度と並べやすさが向上し、位置調整が容易である。また、汎用コネクタを採用した分離ケーブル構造により、ヘッド着脱時の取り扱いの自由度が高まる。