リコー 前処理不要で印刷可能なガーメントプリンターを発売

リコー 2025年4月8日発表


RICOH Ri 4000
RICOH Ri 4000

 リコーは、Tシャツなどの服飾品生地(ガーメント)に直接印刷するガーメントプリント市場向け新製品「RICOH Ri 4000」を国内で4月下旬より発売する。独自のエンハンサーシステムを搭載し、ポリエステル・コットン・混紡など幅広い生地に対して、従来ハンドスプレーなどで行っていた手作業での前処理を必要とせずに生地への直接印刷が可能なDTGプリントを実現した。また、幅広い生地に転写可能な転写フィルムを作成することができるDTFプリントにも対応する革新的なプリンターである。
 本製品は、理想科学工業を日本国内における総代理店とする形で販売する。理想科学工業は、国内のガーメント印刷市場においてスクリーン印刷業を中心としたビジネス基盤と業界ノウハウを有している。テキスタイル印刷市場を中心とした国内ガーメント印刷市場に対し、リコー製品の供給を一層拡大していくことを目的として、リコーと理想科学工業の新たな販売パートナーシップを構築した。両社が販売面において協力することで、本製品の販売・サービス・サポートを一元的に提供する。

■「RICOH Ri 4000」の主な特徴
(1) 独自のエンハンサーシステム搭載

 ポリエステルやコットン、混紡など多様な生地に対して、インクジェット技術によるエンハンサーの塗布を実現。従来の手作業による前処理が不要になることで、高品質かつ安定した印刷を可能にする。
 前処理工程の自動化により、作業負荷やエラーが低減でき、作業者の技術習得コストも抑えられる。
(2) DTGおよびDTFに対応
 アパレルやグッズ制作など、用途に応じた柔軟なプリント方式をサポート。顧客のビジネス拡大へ貢献する。
(3) 生産性と操作性の向上
 自動ヘッド清掃機能による簡単メンテナンス、テーブルの自動高さ調整による高い操作性、定期自動クリーニングによるダウンタイムの低減など、顧客の使いやすさを重視した機能を搭載している。