富士フイルムBI 社内の業務データで簡単にAIを作成するデータ分析サービスオプションを提供

富士フイルムビジネスイノベーション 2025年1月20日発表


 富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)は、中堅・中小企業向けクラウドサービス「FUJIFILM IWpro(フジフイルム アイダブリュ プロ)」の新機能として、クラウド型データ分析サービス「FUJIFILM IWpro Intelligent Assistantオプション」の提供を1月20日より開始した。
 「FUJIFILM IWpro」は、クラウド上のワークスペースに業務に必要な情報や、データ化・確認・加工・出力・送信といった一連の業務を集約し、既存システムを繋ぐことで協働を実現するサービスである。

 今回「FUJIFILM IWpro」の新機能として提供する「FUJIFILM IWpro Intelligent Assistantオプション」は、顧客の社内に蓄積された業務データを使って、自社の業務に最適化されたAIモデルを簡単に作成・活用できるサービスである。AIを作成する上で必要不可欠なAIモデル作成工程を自動化し、「FUJIFILM IWpro」のワークスペースとシームレスに連携することで、AIを活用した業務の効率化と迅速な意思決定が図れる。
 AIモデルの作成には、データ分析など高度な技術が必要だが「FUJIFILM IWpro Intelligent Assistantオプショ ン」は、データをAIが分析しやすい形に整理する「データクレンジング」、AIの精度を高めるために重要な情報を抽出する「特徴量生成」、そして顧客の業務に最も適した「AIアルゴリズム開発」、さらにAIの「性能検証」といったすべての工程を自動で行う機能を提供する。これらにより、専門知識がなくても社内に蓄積された業務データをアップロードするだけで、顧客の業務に最適化された高度なAIモデルを簡単に作成することができる。また、作成したAIモデルに、新たな業務データを入力し推論させることで、AIモデルによる分類やデータマッチングの結果を用いた意思決定を行うことができ、業務効率化が図れる。
 「FUJIFILM IWpro Intelligent Assistantオプション」は、画面に表示されたナビゲーションに従って、必要事項を選択する簡単な操作でAIモデルを作成できる。顧客は、ITおよびAIの技術者に頼ることなく、独自のAIモデルを作成し、業務に活用できる。例えば、経理部門が行う入金消込処理やコールセンターにおける問い合わせ内容の振り分けの業務では、経験値が高い従業員が行っている作業工程や判定結果のデータを利用したAIモデルが簡単に作成できる。このAIモデルを活用することで、専門スキルの属人化が解消され、誰でもベテランやスペシャリストと同じレベルで業務を遂行できるようになる。これにより、業務品質の確保と生産性向上が実現し、作業時間の削減や従業員の負担軽減といったメリットが得られる。今回は第一弾として、「分類」「データマッチング」「入金請求突合」の3つの分析タイプのAIモデルを提供し、順次追加する。