エプソン スポーツスクール向けに子どもの運動能力向上支援の新サービスを提供開始
セイコーエプソン 2024年5月1日発表
セイコーエプソン(以下 エプソン)は、小中学生を対象とするスポーツスクールの運営団体向けに、子どもに正しい体の動かし方を習得し、成長してもらうことを支援する目的で、エプソン独自のモーションセンシング技術を活用したフィジカル向上支援の新サービス「RevUp Physical Trainer」(レブアップ・フィジカル・トレーナー)の提供を、4月より開始した。
エプソンは、2025年に向けた長期ビジョン「Epson 25 Renewed」において、ありたい姿を実現するために価値創造ストーリーを定め、社会課題解決のために取り組むべき重要課題であるマテリアリティの1つとして「生活の質向上」を掲げている。そしてその中で、センシング技術を活用してパーソナライズされた理想のトレーニングを提供することで顧客の多様なライフスタイルを彩ることを目指している。
子どもの運動能力強化では、スポーツにおける基本的な体の動きや技術を身につけるのに最適な時期が、「ゴールデンエイジ」と称される9歳から12歳の年齢と言われている。この時期に正しい体の動かし方をトレーニングし、動作を習得することは、将来的にスポーツのレベルやパフォーマンスを向上させるだけでなく、姿勢やバランス感覚の改善、怪我や病気の予防など、多くのメリットがあると考えられている。
一方で近年、子どもが体を動かして遊ぶ機会の減少や、子どものスポーツの競技化などにより、成長に重要な時期に正しい体の動きを習得する機会が減ってきているような状況である。
また、多くのスポーツスクールではフィジカルについて専門的に指導できる指導者の不足により、ゴールデンエイジの世代に対して十分な指導の提供が難しいという課題も抱えている。
本サービスでは、人の動きをセンシングするエプソン独自のモーションセンシング技術「M-Tracerテクノロジー」搭載の小型センシング端末を装着して、ダッシュ、ジャンプ、俊敏な方向転換など運動の基本動作をすることで、タイム・高さ・回数などの計測だけでなく、体の詳細な動きの解析を行う。
そして、一人一人の解析結果をもとに、正しい体の動かし方を習得し、効率的にフィジカルを向上させるための診断アドバイスをレポートとして提供する。さらに、計測結果・解析結果を時系列で確認できる成長ログにより、継続的な指導による運動能力向上をサポートする。
従来の運動計測では、ストップウオッチなどを使用するため1人ずつの計測が必要だったが、本サービスでは、センサーによる計測の特徴を生かし、複数ユーザーの同時計測に対応しており、大人数でも効率的に計測することができる。
■計測項目 ※計測項目は、今後のアップデートの中での追加を予定している。
■アドバイスレポートイメージ
なお、本サービスは、4月より松本山雅スポーツクラブのサッカースクール、5月からは東京サントリーサンゴリアスのラグビーアカデミーで活用が開始される。