リコー 高速IJプリンティング・システムの最上位機種を発売 印刷中の画質調整など自動化
リコー 2024年2月26日発表
リコーは、商業印刷を中心とした印刷市場向けに、ロール紙専用の高速インクジェット・プリンティング・システム「RICOH Pro VC80000」の提供を、2024年2月29日より開始する。
新製品は、高品質・高生産性・工程の自動化をコンセプトとし、前身機である「RICOH Pro VC70000」の上位モデルに位置づけられる。新開発の水性顔料インクと最新のプリントヘッドだけでなく、用紙搬送精度を向上させる機構を採用したことで、印刷したい位置に正確にインクを着弾させる。
また、筐体内に標準搭載されたスキャナーやセンサーでインクの濃度、均一性をチェックし、リアルタイムに印刷精度を自動補正する。画質調整のためにマシンを随時停止し、再調整などすることなく、高品質な印刷物を安定的に生産し、オペレーターの負担も削減する。
新製品では、最高速度が150m(1,200×600dpi)、最高解像度が1,200×1,200dpi(93m)となり、前身機に比べ1.5倍に向上し、生産性向上に大きく貢献する。さらに、これまでそれぞれの機能別に行っていたヘッドのクリーニングや濃度調整などのチューニング作業を統合し、自動調整する項目を選択できるようにしている。タイマー機能も備えているため、印刷準備作業が自動で行われ、設定した時刻に生産を開始することができ、生産性の最大化・準備時間の極小化を実現できる。
同社は、「技術継承」、「人手不足」、「生産性の向上」、「TCO削減」などの課題をもつ印刷事業者の顧客に寄り添い、更なる価値を提供することで、事業拡大のパートナーとしてビジネスをサポートする。