Sansan 「Sansan Labs」にGPT活用の3機能を実装 営業の生産性を向上する提案シナリオや議事録を自動生成

Sansan 2024年2月15日発表


 Sansanは、「Sansan Labs」にGPTを活用した新機能を追加したと2月15日に発表した。「Sansan Labs」では、未来の働き方を体験してもらうための実験的な機能を営業DXサービス「Sansan」のユーザーに無料で提供している。今回は、AIを活用した3つの新機能「AI企業検索 -BtoB商材-」と「議事録メーカー」、「5分で読める決算説明」を実装した。

 「AI企業検索 -BtoB商材-」では、売り込みたい自社商材の説明文を入力するだけで、さまざまな企業の経営課題と照らし合わせて関心を持ちそうな企業をリストアップし、提案シナリオを自動で生成する。「議事録メーカー」では、商談などの書き起こしテキストを入力するとAIがテンプレートに沿った議事録を生成する。「5分で読める決算説明」では、決算説明会の書き起こし記事からその企業の直近の動向を要約する。

「Sansan Labs」にGPT活用の3機能を実装

■機能概要
●AI企業検索 -BtoB商材-

 BtoB商材の説明文を入力すると、その商材で解決できる課題をAIが自動で分析して顧客への提案例を提示し、さらに各社の有価証券報告書を基に課題を持つ企業をリストアップする機能である。
 自社の商材で解決できる課題と提案シナリオをAIが客観的に言語化することで、提案書作成時のヒントや新しいアイデアを得られ、商談準備を効率化する。また、課題を持つ企業が分かることで、新たなアプローチ先を発見できる。

●議事録メーカー
 商談のメモや文字起こしテキストを入力すると、AIがテンプレートに沿った議事録を自動生成する機能である。テンプレートは自由に作成でき、会議の目的や決定事項、ネクストアクションなど、抽出したい項目を任意に指定できる。商談履歴を議事録で残し、最新のコンタクト状況を全社で共有することは、顧客との接点を蓄積するために非常に重要である。しかし、商談ごとに同一のテンプレートで議事録を作成するのは膨大な時間がかかる。議事録作成を効率化することで、顧客情報の蓄積を容易にし、営業生産性の向上を後押しする。

●5分で読める決算説明
 「ログミーFinance(ファイナンス)」が提供する決算説明会の書き起こし記事を要約する機能である。ログミー株式会社が提供する「ログミーFinance」は、決算説明会や株主総会、個人投資家向けIRセミナーなどをテキスト化し、自社のIRメディアと提携メディアに記事配信するサービスである。本機能では、最新の決算説明資料から特に営業パーソンが頻繁にチェックする項目である「業績概要」、「事業別の概要」、「将来の契約や見通し」の3つに分けて要約する。さらに詳細を確認したい場合は、ログミーファイナンスの該当記事ページに遷移し、理解を深めることができる。担当顧客の最新情報を効率的に把握することで、良好な関係性維持や新規顧客へのアプローチ加速を可能にする。

 上記の機能は、マイクロソフト社が提供するAzure OpenAI Serviceを利用している。