「リコー 路面モニタリングサービス」を小型・軽量化した新サービス 顧客の車両に搭載可能
リコー 2023年12月5日発表
リコーは、「リコー 路面モニタリングサービス」と同等の性能を維持しながら、より小型・軽量化し顧客自身の車両で使える新計測装置を用いた「リコー路面 簡易点検支援サービス」を開発したと、12月5日に発表した。本サービスで使用する装置は、一般財団法人土木研究センターが実施する「2023年度路面性状自動測定装置の性能確認試験」のうち、「ひび割れ」、「わだち掘れ」、「平たん性」、「距離」の項目の昼間試験に合格した(有効期限:2024年10月1日)。また、国土交通省が発行する「点検支援技術性能カタログ」にも掲載されている。
本サービスは、ステレオカメラを搭載した一般車両を用いて、走行しながら路面の状態を撮影し、AIによる機械学習を活用した分析を行うことで、撮影から測定結果の算出および報告書の作成までを自動で実施し、道路インフラの維持・管理を効率化するものである。2019年8月に開始した「リコー 路面モニタリングサービス」では、ステレオカメラで構成されるシステム搭載車として初めて性能確認試験に合格した車両で測定を行っていた。今回リコーは、より顧客に使いやすい選択肢として、顧客自身の車両に搭載可能な可搬式計測装置を開発した。これまで複数台のステレオカメラが必要だったが、より小型・軽量化したステレオカメラ1台を搭載するだけで、従来の路面性状計測車両と同等の計測精度で路面点検が可能になった。
リコーは、道路点検業務の受託業者を通じて、より多くの道路に本サービスを展開していくことで、道路インフラの維持・管理の効率化に寄与し、社会インフラ・メンテナンス事業への取り組みを通じて、社会課題の解決に貢献していく。