OKI 製品に搭載の全部品に対応した製造業向け「電子部品供給性情報調査サービス」を開始
OKIエンジニアリング/OKI 2023年11月1日発表
OKIグループで信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(OEG)は、製造業向けの「電子部品供給性情報調査サービス」を11月1日に開始した。これは、製品に搭載するすべての電子部品について、代替部品候補とその付帯情報を調査・提供するものである。製品を安定的に製造するための事業継続計画(BCP)を策定する企業にサービスを提供し、年間3,000万円の売り上げを目指す。
2021年に顕在化した電子部品不足は、多くの製造業に生産ライン停止などの影響を及ぼした。現在は、過剰供給品種と供給不足品種が混在する状況の中、納期遅延や長納期化により製品を安定的に製造できない状態が続いているケースもあり、電子部品供給の安定化をBCPの1つとして考える企業が増えている。
電子部品供給を安定化させるためには、安定的に供給が可能な代替部品情報を把握する必要がある。しかしながら、製品に使用する多品種の部品の情報を収集する作業時間や、部品情報を確認するスキル、ノウハウを持った人材の確保が難しいため、十分なBCPの策定が困難となっており、専門家によるサポートを利用したいという要望が増えている。
OEGでは、これまでも特定部品の代替部品調査や、製品に使用されているすべての部品の製造中止情報調査などを実施してきた。このたび上記のようなニーズを受け、代替部品情報や製造中止情報に加え、新たにリードタイム、最小購入数量、参考価格までワンストップで調査する、製造業向け「電子部品供給性情報調査サービス」を開始する。本サービスの利用により、製品に搭載するすべての電子部品の代替部品候補とその付帯情報を取得することが可能となり、製品を安定的に製造するためのBCP策定、さらには新規の製品開発や既存製品の生産計画策定に活用することができる。