PFU 業務用イメージスキャナーの新ブランド「RICOH fi Series」2機種を発売
OAライフPFU 2023年4月6日発表
PFUは、世界シェアNo.1の業務用イメージスキャナー「fiシリーズ」からリコーブランドとして初めて、A4サイズ対応のADFスキャナー「RICOH fi-8040」とA6サイズ対応のフラットベッドスキャナー「RICOH fi-70F」の2機種を、4月6日より販売開始した。
「fi-8040」は、特に医療や官公庁の顧客に好評のエントリーモデル「fi-7030」の後継機種にあたる。スキャナー本体には、4.3インチのカラータッチパネルを搭載し、コンパクトサイズながら毎分40枚/80面（従来比1.5倍）の高速読み取りを実現した。有線LAN接続にも対応し、新機能の「DirectScan」では、PCレスでスキャンしたイメージデータを、ネットワークフォルダーやFTPサーバーへ直接保存することができる。導入コストを抑えて業務の電子化を加速したい顧客に最適なモデルである。
「fi-70F」は、自治体や病院・店舗など窓口での本人確認業務で多く導入されている「fi-65F」の後継機種にあたる。運転免許証などの本人確認書類を1秒で高速に読み取り、受付窓口における効率向上を実現する。
また、「fiシリーズ」専用ソフトウェア「PaperStream」の最新アップデートにより、QRコードの認識精度を向上する。
PFUは、業務用ならではの高速かつ正確なスキャニング技術によって紙を電子化すると同時に、QRコードなど紙に含まれる情報の高精度な取り込みを可能にすることで、顧客におけるデータのさらなる有効活用と、人手不足や定型業務の効率化といった課題解決、およびペーパーレス環境の整備を強力に支援する。
「fi-8040」は、税別価格6万4,500円で5月17日に出荷開始予定、「fi-70F」は同4万8,000円で4月7日に出荷開始した。
【「RICOH fi-8040」の特長】
■タッチパネルの操作だけで簡単に電子化
PCレスで読み取りから保存まで完結する「DirectScan機能」では、業務や用途にあわせて、あらかじめ読取条件や保存先をジョブとして設定しておくことにより、PCを操作することなく、タッチパネルから目的のジョブや送り先を選択して、簡単に読み取りを開始できる。読み取ったイメージデータは、社内のネットワークフォルダーやFTPサーバーへ直接保存。他部門や離れたオフィスへ、請求書や領収書など処理に必要なイメージデータを送る場合にも、スピーディーなデータ連携が可能である。
イメージデータのメール送信、複数人での共用も可能。「DirectScan機能」では、読み取ったイメージデータを添付して、直接メールで送ることも可能である。オフィスの共用スペースに設置することで複数人での共用も可能になる。従来のFAXサービスの代替としても利用できる。
4.3インチのカラータッチパネルを搭載している。管理者が事前にジョブを設定しておき、利用者はタッチパネルの操作だけでスキャンを実行できるため、教育に時間やコストをかけることなく、パソコンやスキャナーの操作に慣れていない人でも、スムーズに使用可能である。PCレスでスキャンする際にも、保存前に読み取ったイメージデータをサムネールで一覧でき、読み飛ばしや画像トラブルがないかを確認できる。また、メール送信前に、送信先・読取枚数・ファイルサイズ等を確認でき、誤送信を抑制する。
複数スキャナーの一括管理を実現する「Scanner Central Admin Desktop」では、サーバーレスで、複数台のスキャナーを集中管理・監視することができ、複数部門や離れた拠点へ大量に導入する場合にも、導入時の手間やコストを抑えることができる。直感的なユーザーインターフェイスにより、「DirectScan機能」やネットワークの設定を簡単に行い、ネットワーク接続されている複数台のスキャナーに対して、一括で配信することが可能である。
■導入しやすいエントリーモデルがパワフルに進化
毎分40枚の高速読み取り（従来比1.5倍）である。1分間に40枚/80面（カラー/300dpi）のA4原稿を両面読み取り可能。薄紙からプラスチックカードまで幅広い原稿に対応し、業務用スキャナーならではの安定した給紙搬送性で原稿を1枚ずつ正確に読み取る。さらに、「手差し・単送モード」を搭載。A3サイズの二つ折り原稿や複数枚つづりの原稿もキャリアシートオプションを使うことなく、手軽に読み取ることができる。
業務活用に適した高品質なイメージデータを生成できる。独自の光学系技術「クリアイメージキャプチャ」が、色ずれのない高品質な画像を出力。さらに、fiシリーズ専用スキャナードライバ「PaperStream IP（TWAIN/ISIS対応）」の高度な画像処理機能により、OCRに適した文字の視認性が高い画像を生成し、業務システムともスムーズに連携する。
インターフェイスは、USB3.2に加えて有線LAN接続に対応する。USB接続できないPCでの使用や、設置場所の拡大など、運用の幅が広がる。
■業務システムやクラウドサービスとシームレスに連携
サーバーソフトウェア「PaperStream NX Manager」の使用により、業務アプリケーションやクラウドサービスへイメージデータの連携が可能である。また、「fi-8190シリーズ」や「fi-7300NX」を集中運用している既存環境へ、本製品を新たに増設して使用できる。
【「RICOH fi-70F」の特長】
■本人確認書類を1秒で高速読み取り
場所をとらないコンパクトサイズの「fi-70F」は、窓口スペースにも導入しやすく、自治体や店舗の受付における運転免許証の読み取り、病院窓口での保険証の読み取りなど、本人確認業務をお客と向き合ったまま応対することが可能である。
カラー読み取り時の速度は、1.3秒（従来比20%短縮）と高速でイメージデータを取得でき、お客を待たせない。原稿のサイズや向きを自動で補正するため、原稿のセット位置や多少の傾きを気にせず気軽にスキャンできる。読取作業の煩わしさを解消し、受付窓口における効率向上を実現する。
【標準添付ソフトウェア「PaperStream」をアップデート】
■QRコードの認識精度が向上
読取原稿に印刷された小さなQRコード（0.28mm/セル）や、インクジェットプリンターで印刷したQRコードに対しても、高精度な認識を実現する。また、従来は二次元コードの認識を行う際、「2D Barcode for PaperStream」をインストールしておく必要があったが、その手間なく、スキャナードライバ「PaperStream IP」と使用しているキャプチャリングソフトウェアで認識することが可能になった。これにともない「2D Barcode for PaperStream」の提供を終了する。
