東芝テック HACCPに対応可能な手洗いAI判定システムを発売

東芝テック 2023年3月1日発表


 東芝テックは、マニュアル通りの手洗いができているかをAIが判定し、HACCP(ハサップ)に対応可能な手洗いAI判定システム「Visual Wash(ビジュアルウォッシュ)」を3月1日に発売した。価格はオープン価格で、販売予定数は5年間で5,600セット。

 2021年6月より、すべての食品等事業者に対してHACCPによる衛生管理の制度化が開始され、現場ではHACCPに対応した考えを取り入れた手洗いの徹底が求められている。しかし、現状では管理者による目視でのチェックや口頭での指導などで運用している場合もあり、チェックの自動化や指導の効率化ができるシステムのニーズが高まっている。
 そこで東芝テックは、このような現場の声をもとに、手洗い動作をAIが判定し、判定結果をデータ化して保存するシステム「Visual Wash」を開発した。
 「Visual Wash」は、深度カメラを用いて手の領域の抽出を行うことにより判定精度の向上を実現し、食品等事業団体などが定めた手洗いマニュアルに沿った手洗い動作ができているかをAIが判定するシステムである。

 東芝テックは、食品等事業者にとどまらず、衛生管理が必要なあらゆる事業者に向けて「Visual Wash」を提案することにより、衛生管理のDX化を推進していく。

《機器構成》
 蛇口ごとに、タブレット、カメラ、センサー、ICカードリーダー、LEDライトの機器を構成