コニカミノルタ タムラテコと廉価版オゾン発生装置を共同開発
コニカミノルタは、安心・安全に暮らせる環境づくりに貢献するため、細菌、ウイルスの除菌、抑制に有効なオゾン関連製品の株式会社タムラテコとオゾン発生装置の共同開発第二弾として、独自の高機能を搭載しながらもコストパフォーマンスの高い廉価版製品「バクテクター2.0SC」を、日本のスマート工場であるDMC-MIKAWA(愛知県豊川市)にて量産化したと、1月30日に発表した。
「バクテクター2.0SC」は、タムラテコ製の既存主力製品バクテクターO3系のフルモデルチェンジ機である。既存モデルは、学校、病院、老健施設、駅ターミナルなど様々な施設で採用され、全国の救急車2,700台にも搭載されるなど公的機関においても多くの納入実績がある。
「バクテクター2.0SC」は、コニカミノルタの複合機技術やヘルスケア製品での医療機器並みの厳密な製品化プロセスを活用し、クラス唯一のセンサーによる高濃度オゾン制御などの安全な高付加価値設計に加え、コニカミノルタの生産技術で高品質、高信頼性を実現している。
昨年3月に発売したプロユースを意識した共同開発第一弾のバクテクター2.0MDの廉価版として、長引くウィズコロナでのレジャー施設や飲食店なども含む日常生活の様々な場所で、人々の安心・安全を担保する。
本製品は、タムラテコからの代理店販売に加え、コニカミノルタグループの販路も活用する。
今後は、医療向け新規製品のタムラテコとの共同開発とともに、将来的にはコニカミノルタの画像IoTプラットフォームFORXAI(フォーサイ)の活用も視野に入れている。コニカミノルタは、社会課題解決のための、規模や業種の異なる会社間での協業による日本のものづくりの力での価値共創を目指し、設計開発、生産技術、品質保証、部品調達に関する一気通貫したプロセスを、エンジニアリングサービスとして提供している。タムラテコとの取り組みはこれからの価値共創のモデルケースであり、コニカミノルタは、エンジニアリングサービスによる協業を今後拡大していく。
【バクテクター2.0SCの特長】
低濃度オゾンガスを使用して、室内に付着したウイルス・細菌を除菌する。有人環境下での使用を想定した小型オゾン発生装置の中で、オゾン濃度制御を行い、0.09ppmと比較的高濃度なオゾンガスで除菌を行うことができる唯一の製品である。また、前任機バクテクターO3系に比べ、電源等部品の信頼性向上とサービスエンジニアよる調整機能が追加されており、故障しにくく、万が一故障した場合もダウンタイムが短縮できる。