京セラドキュメントソリューションズ モノクロA3プロダクションプリンターを発表

TASKalfa Pro 15000c/B
TASKalfa Pro 15000c/B

 京セラドキュメントソリューションズジャパンは、モノクロA3プロダクションプリンター「TASKalfa Pro 15000c/B」、「TASKalfa Pro 15000c/B Type-L」を2023年2月上旬に発売すると、11月24日に発表した。
 昨今、世の中では出版不況と言われているが、学習参考書、文集、会報などの印刷物は堅調に推移している。この度、月間50万枚以上印刷するユーザーをターゲットに、販売価格を抑えたモノクロモデルとして本製品を投入する。
 京セラ独自の水性顔料インクは、てかりを抑え、目にやさしい、落ち着いた風合いのモノクロ印刷を実現する。さらに用紙の搬送技術により、印刷後のカールを防ぎ、後工程に運搬する際の用紙揃えの作業負担を低減し、増え続ける少量多品種の需要に応える。
 税別希望小売価格は、「TASKalfa Pro 15000c/B」が689万円、「TASKalfa Pro 15000c/B Type-L」が865万円。

■「TASKalfa Pro 15000c/B」、「TASKalfa Pro 15000c/B Type-L」の特長
(1) 高生産・ノンストップの安定稼働
 ライン型インクジェットヘッドを採用し、高速なシングルパス印刷を実現することで、1分間に150枚(A4サイズ)の高速印刷を実現する。インクジェット方式による画像生成は、電子写真方式に見られるキャリブレーションによる中断や、厚紙印刷のための減速などをせず、1時間に9,000枚(A4サイズ)の連続印字をすることが可能である。

(2) 反りの少ない印刷物・製本にも最適
 高速で安定した搬送を支えるシステムの内部では、温風式と機械式のハイブリッドで用紙のカールを防ぎ、後工程に運搬する際の用紙揃えの作業負担を軽減している。高速温風ファンは、搬送経路上の最適な位置に複数配置され、機械式デカーラーでは、用紙の厚みや特性に応じて自動的にテンションを変え、用紙に最適な補正圧がかかるように動作することで反りの少ない印刷物・製本に対応している。

(3) 目にやさしい水性顔料インク
 にじみや裏写りを低減する速乾性を持たせた独自開発のインクは、1分間に150枚の高速印刷でも流れの少ないドット再現を実現。テキストや細線はくっきりと、てかりを抑え、目にやさしい、落ち着いた風合いの印刷を行う。

(4) コストシミュレーション
 使用するインクコストを事前にシミュレートするユーティリティーソフトを提供。インクカリキュレーターは、実際のデータ、部数、および使用する用紙の種類やサイズなどを指定することで、その印刷にどの程度のインクを消費するのかを事前にシミュレートすることができ、ビジネスのコスト試算の迅速化を図ることができる。

(5) プロユーザートレーニング
 ダウンタイムを最小限に抑えるためのプロユーザー用トレーニングプログラムを提供し、受講を勧めている。トレーニングを完了したユーザーは、トラブルを未然に防ぐメンテナンスの実行や、主要な消耗部品を交換することができる。