OKI 世界最小カラーLEDプリンターをラベル印刷に対応 ロール紙ホルダー開発

ラベル印刷に対応した「PLAVI Pro330S」を発表する(左から)宮本裕美PLAVI Pro330Sプロダクトマネージャー、井上崇執行役員、樋口泰士国内販売推進部チームマネージャー

 OKIは、世界最小カラーLEDプリンター「PLAVI(プラビ) Pro330S」をリニューアル発売すると、10月26日に発表した。
 「PLAVI Pro330S」は、幅狭用紙への多様なカラーオンデマンド印刷が行えるプリンターで、SIerと共創する業務改善システム用の出力端末として2020年9月に発売した。このたび、ラベル紙のギャップ(ラベルとラベルの間)で自動カットする機能の実装と、専用オプションとしてロール紙ホルダーの開発を行い、カラーラベル印刷にも最適なプリンターとしてリニューアルした。製造・物流現場や医療現場などで需要の高い幅狭カラーラベルの内製化・即時発行を実現する機能を加え、10月26日より出荷開始し、グローバルで年間2,000台の販売を目指す。

 新開発オプションのロール紙ホルダーは、「PLAVI Pro330S」に装着することで幅約3インチ(82mm)、最大直径8インチ(約203mm)のダイカットラベル(型抜きラベル)ロール紙がセットでき、標準装備の自動カット機能でロールから必要な枚数のラベルを都度印刷してカットすることができる(ロール to カット印刷)。また、ロール紙ホルダーには普通紙をセットすることもできる。必要な時に必要な枚数を印刷することができ、人の手による裁断も不要なため、流通店舗などの棚札やPOPの制作・貼替作業の効率化を実現する。

 消費者ニーズの多様化により、メーカーや流通の現場では商品の少量多品種化が進み、それにともない商品ラベル、識別ラベル、注意喚起ラベルなどカラーによる視認性や識別性を求めるラベルの種類も増加している。工程管理・ラベル在庫管理効率化のために内製化の需要が高まっている。
 「PLAVI Pro330S」のコンパクトな筐体は、お客様の作業スペースを圧迫することなくカラーラベルの内製化を可能にする。トナー方式の特長である耐水性・耐アルコール性に優れており、上質紙・アート紙ラベルだけでなく、水濡れや結露への耐性を求められる現場向けには合成紙・白色PETラベルも利用できる。

 OKIは、2019年5月に販売開始した「PLAVI Pro1040/1050」を高生産性と高い印刷品質を実現するラベルプリンターの上位モデル、「PLAVI Pro330S」を現場近くに設置可能なコンパクト性とデータ受信から最短5秒のクイックプリントを実現したエントリーモデルとしてラインナップすることで、ラベル市場でのより幅広い用途での活用を目指す。