キヤノン 商業印刷向けプロダクションプリンター毎分135枚機発売 リモート管理で短納期実現
キヤノンは、商業印刷向けカラープロダクションプリンター「imagePRESS(イメージプレス)」シリーズの新製品として、 「imagePRESS V1350」(希望小売価格 税別3,760万円)を12月中旬に発売すると、10月19日に発表した。
多様化する顧客ニーズを背景に、必要な時に必要なだけ生産するオンデマンド印刷の需要が高まり、デジタル印刷機には、 短納期を実現するための高い生産性と堅牢性が求められている。
新製品は、毎分135枚(A4ヨコ)の高速印刷により印刷物の短納期化に貢献するとともに、長時間の連続印刷への耐久性と印刷品位の安定性を備えている。
さらに、リモート印刷管理アプリを活用して、複数台のプリンターの稼働状況をリアルタイムに把握することで稼働率を最大限に引き上げ、効率的に大量出力したい印刷業などのお客様のビジネスを力強く支援する。
(1) 印刷物の短納期化に寄与する高速印刷と、高耐久部材による高い堅牢性を両立
熱効率を高めた定着システム「Print on Demand-Surface Rapid Fusing(POD-SURF)」を採用し、従来機種より出力速度が約35%向上した毎分135枚の高速印刷を実現した。シリーズ最高の印刷速度で、印刷物の短納期化に寄与する。
また、用紙搬送路を直線にし、用紙への負担を抑えることで、最大500g/m²の厚紙でも安定した連続印刷が可能である。
さらに、高速印刷による印刷量の増加に対応するため、主要な機能部品や摩耗しやすい駆動系部品に高耐久部材を用いるなど耐久性能を見直し、印刷耐久枚数は従来機種の2倍以上に向上した。本体フレームにはシリーズ最高の強度を持つ高剛性フレームを採用することで、振動による本体内部品の形状変化を抑え、長時間の安定した印刷を可能にする。
(2) 高精度な位置合わせと色味補正により、長時間の連続印刷でも高い印刷品位を維持
印刷位置を調整するレジストレーション調整機構を改良し、二段階補正を行うことで、高速印刷でも表裏の差が0.5mm以内という精度の高い画像位置合わせを可能にする。また、印刷中にリアルタイムで濃度を補正する「Multi-Density Adjustment Technology(Multi-D.A.T.)」の採用により、製品カタログやリーフレットなど、高い品位が求められる成果物でも、1部目から最終部まで安定した色味を実現する。
(3) リモート印刷管理アプリによる印刷計画の最適化で、納期短縮を促進
リモート印刷管理アプリ「PRISMAremote Manager」(2023年2月発売予定の「PRISMAsyncモデル」搭載機能)と組み合わせることで、印刷現場から離れた場所でも複数台の印刷機の稼働状況をPCやタブレット上で、リアルタイムに確認可能である。特定のプリンターに印刷ジョブが集中した場合でも、稼働に余裕があるプリンターへ、簡単な操作でジョブを振り分け、設備全体の印刷計画の最適化と納期短縮を促進する。