Sansan 名刺作成サービスに印刷データ出力が可能な新プラン追加

 Sansanは、名刺作成サービス「Sansan 名刺メーカー」に印刷データの出力が可能な新プランを追加したと、10月4日に発表した。新プランでは、自社指定の印刷方法を変更することなくSansan 名刺メーカーのサービスを利用することができ、名刺作成業務の効率化を実現する。

■新プラン提供の背景
 Sansan 名刺メーカーは、営業DXサービス「Sansan」をはじめ、統合型ワークスペースGoogle WorkspaceやMicrosoft Teams、Microsoft Outlookなど企業が利用する社内インフラサービスで利用できる名刺作成サービスで、名刺の作成から発注までをワンストップで提供している。オンライン上で、名刺作成業務を一元管理できるようになり、総務部門をはじめとする名刺発注を行う管理部門の業務効率化を後押ししている。
 名刺の作成や更新、印刷発注の申請などにおいては、アナログな手続きが残り、運用が非効率になってしまっている場合がある。しかし多くの企業で印刷を指定業者に依頼していたり、グループ内企業に一括して委託していたりするため、運用の変更は容易ではなく、非効率なまま継続せざるを得ないという課題を抱えている。
 今回、紙の名刺の印刷は現状の方法のまま、作成から発注、管理に関する過程の効率化をサポートするために、Sansan 名刺メーカーに新プランを追加することを決定した。

■新プランについて
 新プランでは、Sansan 名刺メーカーが提供する名刺作成の一連のプロセスの中で、名刺の印刷データを出力し、自社が指定する印刷方法で紙の名刺を用意することができる。新プランの利用は、ユーザー企業だけではなく、印刷対応をする企業にもメリットがある。
・ユーザー企業のメリット
 ユーザー企業は、Sansan 名刺メーカー上で名刺の印刷データを出力し、そのデータを用いて自社印刷をしたり、印刷データを指定する印刷会社に提供して印刷発注をしたりできるようになる。これまでと同様の印刷方法を選びながら、名刺データの作成や管理にかかる業務をオンライン上で完結することが可能である。
 また名刺を支給された社員は、紙の名刺の発注や名刺情報の更新をしたいときに、Sansanをはじめ、統合型ワークスペースGoogle WorkspaceやMicrosoft Teams、Microsoft Outlookなど、使い慣れた社内インフラサービスから申請を上げることができる。紙の名刺だけでなくオンライン名刺も使用できるため、働き方に応じた形式の名刺を利用可能である。
・印刷会社のメリット
 多くの場合、印刷会社は発注企業から支給されるCSVデータを取り込み、必要に応じてデザイン調整を行うなど、印刷するまでに複数の工程を行っている。新プランでは、校正チェックまで完了した印刷用データを出力できるため、印刷会社は発注企業から支給された印刷用データをそのまま印刷するだけで、余計な工程を削減することができる。
 また、自社グループ内で印刷を請け負っている印刷会社の場合、グループ各社によって印刷発注の方法が異なることがある。その際にも新プランを利用することで、グループ各社からの印刷発注の受け取り方法や印刷データを統一することが可能になり、業務を効率化することができる。