リコー 対話を絵に変換する技術活用 チーム向上ワークショップを(株)シェイクと共同開発
リコーは、対話をリアルタイムにグラフィック変換してコミュニケーションをサポートするビジュアルコミュニケーションシステム「piglyph(ピグリフ)」を活用したチームビルディングワークショップを、(株)シェイクと共同開発し、8月22日からサービスとして提供開始すると、8月9日に発表した。グラフィックを活用して対話を可視化することにより、オンラインでのコミュニケーションを活発にし、多様な意見を織り交ぜた新たなアイデアの創発、チームの一体感の醸成に貢献する。
リコーは、piglyphの提供を通じて、人々が言葉の壁を越えて自由に意思疎通できる世界の実現に取り組んでいる。piglyphと、シェイクが持つ組織開発の知見を掛け合わせ、“はたらく”に歓びを創り出すためのサービスを展開する。
近年急速に普及したリモートワークは、場所や時間の制約を無くし、柔軟な働き方を実現する一方、人々のコミュニケーションに変化をもたらした。チームで働くメンバーのコンディションや仕事の進め方が見えづらく、親密な人間関係の構築やメンバー同士の共通認識を作ることが難しくなっている。これにより、メンバーが孤独を感じやすくなったり、チーム活動の生産性が低下するなど、新たな困りごとが発生している。
リコーが2021年6月から提供しているpiglyphは、音声や入力された文字に紐づいたグラフィックがリアルタイムで画面上に提案され、その中からイメージに合ったグラフィックを選んで利用できるシステムである。piglyphにより対話がグラフィックに変換されることで、対話の参加者は対話内容に具体的な共通認識を持つことができる。また、piglyphならではの温かみのあるグラフィックを介したコミュニケーションにより、メンバー同士が親しみを感じながら対話を深めることができる。
■新サービスの主な特徴
新サービスは、企業の社員研修やコンサルティングを手掛けるシェイクと共同開発した、piglyphを活用したチームビルディングワークショップである。社員研修専門のファシリテーターの進行のもとで、個々のメンバーのチームへの想いを対話の中で開示し、その対話をpiglyphでグラフィカルに可視化する。リアルタイムでの可視化は、参加者の間で共通認識を構築するとともに、オンラインでの発話のハードルを下げ、対話の活性化に貢献する。
また、専門のファシリテーターが心理的安全性を確保する場をつくり、本質的な問いかけでメンバーに働きかけ、質の高いワークショップを提供する。本ワークショップを通じて、チーム全員が共通の理想像を持ちながら、高いレベルで成果創出が可能なチームづくりを実現する。
■今後の展開
今後は、チーム全体や個々のメンバーのパフォーマンス向上だけでなく、1on1やコーチングなど個人の能力開発においてもpiglyphを活用したコンテンツを開発する。