Sansan 請求書発行機能を単体サービスとして提供開始
Sansanは、クラウド請求書受領サービス「Bill One」で、これまでオプション機能だった請求書発行機能を単体サービスとして提供開始すると、7月7日に発表した。2023年10月に導入されるインボイス制度への対応に向けてBill Oneの機能を順次拡充する中、ユーザーは、Bill Oneの請求書発行機能のみを契約することが可能になる。
■機能追加の背景
Bill Oneは、あらゆる請求書をオンラインで受領・データ化できるクラウド請求書受領サービスである。テレワークの浸透や2022年1月に改正された電子帳簿保存法への対応など、請求書業務のデジタル化需要の高まりを背景に、業種や業界問わず多くの企業に利用されている。また2022年2月には、請求書の受領・発行共に同じサービスで管理したいというユーザーのニーズに応え、請求書受領サービスBill Oneのオプション機能として請求書発行機能を提供した。
そうした中、2023年10月のインボイス制度の導入にともない、多くの企業で「適格請求書」の発行が必要となることから、新制度の導入を機に紙の請求書から電子請求書への切り替え需要がこれまで以上に高まっている。実際に、Bill Oneの請求書発行機能をオプション機能としてではなく単体サービスとして活用したいという問い合わせも多数寄せられている。
Bill Oneでは、こうした需要に応えるために順次機能拡充を進めており、これまでオプション機能として提供していた請求書発行機能を単体サービスとして提供開始することを決定した。
■請求書発行機能の概要
ユーザーは、請求書ファイルと送付先情報をBill One上にアップロードすることで、請求書を電子発行することができる。また、紙の請求書を希望する取引先に対しても、Bill One上で代理郵送の指示を出すことで、紙の請求書を発行することが可能である。
請求書の一括発行に加え、取引先の状況確認もBill One上で一元管理でき、請求書発行業務の生産性向上を実現する。
■請求書発行機能を利用するメリット
(1) 印刷・封入等の郵送作業の削減
Sansanが2022年1月に行った調査で、約9割の企業で紙の請求書を発行していることが分かっている。Bill Oneの請求書発行機能を利用することで、紙の請求書を発行する際に要していた印刷・封入等の作業時間や費用を削減することができる。
(2) 請求書の確認状況を可視化し、効率的な管理を実現
これまで取引先の請求書の確認状況を知るためには、取引先に対して直接コミュニケーションを取る必要があった。Bill Oneでは、請求書の確認状況が可視化されるため、取引先に請求書が届いているかや、取引先が請求書を確認したかをシステム上で確認することができ、効率的な管理を実現することが可能である。
(3) インボイス制度を見据えた業務フローの構築
Bill Oneでは、インボイス制度導入を見据えて順次機能拡充を進めており、適格請求書を作成・発行できる機能の開発にも着手している。今後提供予定の本機能により、担当者に追加作業の負担をかけることなく、インボイス制度への対応を可能にする。