キヤノン オフィス印刷にも適したプロダクションプリンター発売
キヤノンは、カラープロダクションプリンター「imagePRESS(イメージプレス)」シリーズの新製品として、「imagePRESS C270/C265」を7月中旬に発売すると、6月30日に発表した。
企業では、カタログやポスター、名刺といった制作物の内製によるコストダウンへの需要が高まっている。新製品は、高い生産性と幅広い用紙対応力で制作物のオンデマンド印刷を実現し、企業内印刷の拡大を支援する。オフィス向け複合機としての利便性も高めており、社内のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。
希望小売価格は、「imagePRESS C270」が税別475万円、「imagePRESS C265」が同375万円。
■ 多彩な制作物の企業内印刷を実現する高画質・高速印刷と幅広い用紙対応力
従来機種の高い表裏印刷位置精度や色味安定性に加え、モノクロ印刷を従来の毎分65枚から70枚(いずれもA4ヨコ)に高速化し、高画質・高速印刷が求められる企業内印刷に必要な基本性能を備えている。また、長尺紙(最長1,300mm)や厚紙(最大350g/㎡)など幅広い用紙に対応し、店舗装飾用の長尺POPやポスター、名刺やグリーティングカードといった多彩な制作物を作成できる。初心者でも簡単にデザイン性の高いポスターやチラシなどを作成できるウェブアプリケーション「PosterArtist」にも対応している。
■ 給紙容量を増やした多段デッキにより給紙能力が向上
5,500枚まで給紙可能な多段デッキ(別売り)に新たに対応し、最大9,660枚の給紙を実現する。チラシなどの大量印刷時に用紙補給の頻度を削減する。封筒の積載や長尺用トレイ(別売り)と併用でき、幅広い用紙の給紙が可能である。
■ オフィス向け複合機と同等のセキュリティ性能などでオフィス用途での利便性を向上
オフィス向け複合機「imageRUNNER ADVANCE DX」シリーズと同等の高度なセキュリティ性能に加え、FAX機能の標準搭載や操作部のデザイン共通化など、オフィス用途での利便性も向上している。標準搭載のADF(自動原稿送り装置)を一新し、低騒音化を実現しながら、読み取り速度を毎分270ページに高速化(従来機種は毎分220ページ)している。クラウド型MFP機能拡張プラットフォーム「uniFLOW Online」にも対応し、紙文書の電子化によるDXを促進する。