ブラザーグループ 中期戦略「CS B2027」を策定 営業利益額1,000億円を目指す
ブラザー工業 2025年3月3日発表
ブラザー工業は、2025年度から2027年度までの中期戦略「CS B2027」を策定したと、3月3日に発表した。
ブラザーグループは、2030年度に向けたブラザーグループビジョン「At your side 2030」において、世界中の“あなた“の生産性と創造性をすぐそばで支え、社会の発展と地球の未来に貢献することを「あり続けたい姿」と定義している。そしてそれを起点に「価値の提供方法」と「注力領域」を示し、産業用領域の飛躍とプリンティング領域の変容に取り組んでいる。中期戦略CS B2027は、ブラザーグループビジョン「At your side 2030」の実現を見据え、「挑む。未来へ、大胆に」をテーマに、長期的な企業価値向上に向け、事業ポートフォリオの変革を加速し、利益創出力を高めていく。
■CS B2027の概要
CS B2027では、事業の役割を明確化し、事業ごとに設定された重点指標に基づいた戦略を遂行することで、売上収益1兆円、および最優先指標である営業利益額1,000億円を目指す。ROE目標は10%、産業用領域の売上比率は40%を掲げる。また、資本コストと株価を意識した経営を推進し、TSRは対TOPIXで100%以上を目指す。
投資に関しては、3年間でM&A・アライアンスを中心とした2,000億円規模の成長投資を確実に実行し、産業用領域の成長を推進する。そして変革を支える経営基盤をより強固なものとするための投資も継続して進める。株主還元については、3年間で600億円の自己株式取得を含む1,400億円の還元を予定するなど、大幅に強化していく。